| ドレン、点検プラグと、オーバーフローパイプを外してオイルを抜き、オイルパンと反対側をジャッキアップして傾いた状態で一晩放置。 これで、どれだけのATFが抜けたのだろうか。 見て、重量を測って見た所、1.5L程しか抜けていない。 オイルパンを叩いて反響音を聞いてみると ..... 未だ抜けきっていない。 これは、オイルパンの構造に問題が有りそうだ。
ATF交換と共に、ATFスクリーンとオイルパンシールも換える。
考えていても仕方がないので、オイルパンを外しに掛かる。 8個のボルトで止まっているので、トルクレンチを使用して、正規のトルクで 締められているかを確認しながら外して行く。 正規のトルクは、7Nm で、ほぼ合っていた。 全てのボルトを半分程緩めた状態で、オイルパンを下方に引っ張るが、ビクとも動かない。 オイルパン周辺をゴムハンマーで軽く叩き、シールゴムとエンジンブロックの隙間に ファスナーリムーバー差し込みこじると、外れた。 オイルパンを手で支えながら、全てのボルトを外し、オイルパンを床に静かに垂直移動。 この際、バルブボディから雨の様にATFが 降り注いだ。 これが、嫌なんだよね。
バルブボディが姿を現す。 ソレノイドバルブ、センサーの塊り。 メカメカしくて、見入ってしまう 。 酒好きなら、肴になる( 笑
一服後、未だ垂れが収まっていないが、ATFスクリーン( フィルター )も取り外す。 ここでも、オイルのシャワー。 昼飯を兼ねて、小一時間放置。 それでも、滴り落ちる状態なので、ウエスで拭き取っていく。 その後、ハーネス、コネクタの確認。 ハーネスは、未だ柔軟性有り。 コネクタも割れ欠け等も無く問題無し。 以前、プレッシャーセンサーの異常が一度だけ出ていたので 目視確認するが、問題は無さそうだ。 ( やはり、GNDがプアだった事が原因の様だ )
取り外したATFスクリーンを見ると、全体がくすんでいた( 下左 )。 ウエスで表面を拭うと、金属面が出た。 これは、微小な金属粉が 付着した物。
金属メッシュのフィルター部を覗くと、向こう側は見えるが、何やらゴミが引っ掛かっている。 洗浄すれば使えるかな。 今回は、新品に交換する。
オイルパンを見てみる。 ATFが完全に抜けないのは、オーバーフロー プラグの装着部が、底から30mm底上げされていた為。 理由として考えられるのは、点検プラグが緩んでATFが流れ出ても、ATFスクリーンは油面に辛うじて浸かっていれるレベルを 確保する為なのだろうか。 それでも、揺れたらATFを吸い上げられなくなってはしまうだろうが。
磁石の状態を確認する。 両方共に表面には鉄粉が付いたたが、まあこれなら異常は無い。 片方の磁石の位置がズレていた。
オイルパンを洗浄して、磁石の位置を直し、シールを張り替える。 旧シールの状態は、弾性が劣化していた。 指で潰すとグニャと した感じで、戻りが遅い。
オーバーフロー パイプを取り付けて、オイルパン周りの整備は終了。 ATFを注入するレベルが、下画像。オイルパン上面から下に5mmまで、ATFが満たされる。 今日は、最後にオイルパンを実装して終了。
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