岩石プレパラードの作り方           簡単な偏光顕微鏡のページ
 
 学校では、なかなか岩石プレパラードを作って観察する余裕がないが、偏光顕微鏡で観察したときの子供たちは、その美しさにまず、感動する。
1 工夫したところ
@  高価な道具でなく、身近な道具でつくることができるようにする。
A  子供が、授業や自由研究的に行えるようにする。
 
2 材料と道具
 スライドガラス 数枚  作成する岩石の砕片 少々
 2液式エポキシ樹脂接着剤 少々  マニキュア(無色透明) 少々
 耐水ヤスリ ♯120、♯400 など 各1
 ダイヤモンド入りヤスリ(あれば)   ホットプレート
 平らな板(鉄板、アルミ板、ガラス板など)  水を入れる容器
3 作り方  
観察する岩石の薄片(岩石チップ)をつくる。
@  薄片をつくる岩石をハンマーで砕き、1cm四方ぐらいの薄いものを採取する。
※ここがなかなかよいものができない。岩石カッターがほしいところだが、がまん、がまん……
岩石チップの片面を平らに磨く。根気がいるよ!
A
 水をつけながら、♯120ぐらいの耐水ヤスリで、根気よく、平らになるまで磨く。
※ダイヤモンド入りヤスリがあれば、能率があがる。また、ヤスリの下に平らな板をおくとよい。
B  Aで平らになったら、次に、♯400、♯600の耐水ヤスリで磨き、更に平らにする。
岩石チップを乾燥し、スライドガラスに接着、再び乾燥する。
C  岩石チップを水洗いし、自然、またはホットプレートなどで十分乾燥する。
D  乾燥させた岩石チップの平らな面をスライドガラスに、エポキシ樹脂接着剤で接着し、再びホットプレートなどで乾燥する。
※このとき、気泡が入らないように気をつける。
岩石チップのもう一方を磨き、薄片にすれば完成
E  まず、けがをしないように、はじめに、スライドガラスのカドを耐水ヤスリで面取りしておく。
F  AとBと同じようにして、接着した反対側の面を磨き、透明になるくらいまで薄く磨いていく。
※ときどき、偏光顕微鏡で観察してみて、全体が白〜灰色になったら完成。
G  水洗いをし、ホットプレートなどで乾燥し、マニュキアを塗り、自然乾燥する。完成
※このとき、水をふきとるのに、ティッシュペーパーなどを使わない。 
4 使い方
@  別のページの簡単な偏光顕微鏡などで観察する。