2006年
昨年同様に長野県の解禁は犀川になってしまった。昨年は2週目ということと、初めてでポイントなどが定まらず悔しい思いをしたので、今年は解禁日とその翌日をやることにした。早朝に出発、諏訪湖SAで朝食というコースは昨年と変わらず。昨年はこの諏訪湖あたりで猛吹雪に会い、どうなることやらといった感じであったが、今年は雪もなく、チェーンのお世話になることもなくスムースに現地入りできた。 それでも前日からかなりの雨が降っていたので川を見るまでは心配であったが、高速を降りて目に入ってきた1年振りの犀川は濁りもそれほど無く、釣りはできそうな状況にほっとする。遊漁券を求めながらポイントを覗くとすでにかなりの釣り人が川に立っているのが目に入った。ここは一番人気の犀川橋上流の支流との合流点。放流ポイントでもあったらしく釣り人が多い。フライマンはほぼすべてがダブルハンドのようだった。スペイブームの影響もあるようだ。このほか有名ポイントはじめ、この犀川橋から下流の睦橋までの間のポイントにはすでに多くの釣り人が入っていた。 そんなわけで我々が竿を出すことができたのはインターを降りてから2時間以上経ってからであった。 ようやく釣り始められたが、今回の私のタックルはシンキングラインによるスペイシューティングであったため、ポイントによりラインシステムを変える必要があった。最初に入ったのが予定していたよりも浅めのポイントだったのでいきなりラインの変更となり、さらに釣り初めが遅くなってしまった。そんな中、同行の友人M君が2,3投目でいきなりのヒット!昨年も唯一の釣果を上げているので今年はいけそうな予感がしたが、現実はそうはうまくいかない。自分にも良型のアタックがあったが惜しくもバレてしまった。 ポイントも空かないことと、水温3度ということもあるのか魚の反応がすこぶる悪く、地元の常連さんの話でも去年は良かったのに今年は全くダメという声ばかり。エサ釣り師もそれほど上がっている様子がない。ということで1日目は惨敗。しかも終日雨の中ということで気分ももう一つ乗りきれなかった。 昼過ぎに近くの民宿に電話で予約を入れ、早めに終了し明日の作戦を練ることにした。民宿は思ったより大きく、部屋も空いているようで、1クラス上の部屋を低料金で用意してくれた。1泊2食5800円なり。安いね。夕食はバイキングだったこともあり食べ過ぎてしまった。勿論おいしいお酒(大雪渓)も入り、ゆったり気分で明日の釣りを検討する。しかし周りをみるとあきらかに釣り客と思われるグループが数組いた。当然翌朝の朝食は始まると同時に席に着いていたことは言うまでも無し。 こちらも早々に朝食を済ませ出発する。昨日の釣具店で本日分の遊漁券を購入。今回は睦橋まで一気に下がり、ポイントを捜すが、この時間でも先行者がある。結局犀川橋に戻ってきてしまったが、昨日とは打って変わり釣り人の数は少ない。前日にやれなかったポイントに入ることができた。はじめてまもなくごつんと良型が一瞬ヒットしたがすぐにバレる。今日は雨こそ上がったものの風が少しあるのと気温、水温ともに2度とさらに条件は悪い。しかし魚の反応があったのでねばってみることにした。しかし、上流のワサビ田(らしい)からの濁りと草や枯れ葉がじゃまをする。かなりのストレスになる。ビニールなどのゴミも多くこの点はこの川の残念なところである。 先ほどのバラシから数メートル釣り下ったところでついにヒット!サイズは小さいが初の犀川釣果となりそうだ。しかし岸際に上げようとした瞬間にまたも逃げられてしまった。それでも反応があるので根気よく釣り下ってはまた戻ることを繰り返しているとふたたびヒット!今度は慎重に寄せる。サイズは今回も小振りではあったがようやくキャッチすることができた。2年掛かりの1尾に顔がほころぶ。放流ものではあるが黒点も鮮やかな綺麗なニジマスだった。 その後も反応はあるもののなかなかヒットに至らない。下流に入っていた釣り人達が代わる代わる集まってきた。どうやら今日も下は芳しくないようだった。特に木戸橋下は橋のすぐ上流で護岸工事が行われていた影響か、昨年以上に土砂の堆積が進んでいて、魚の定位できそうな川底の様子ではなかった。初日も等間隔で7,8人が並んでいたが、午後には一人も見えなかった。 昼前に少し下に移動する。みたところは魚が定位しそうな良い流れなのと、先行していた釣り人がバラすところを目撃したこともあり少しだけやってみた。ただし水深が浅いので根掛かりしやすい。フライをキールタイプに変えたところヒット!サイズはやはり同じくらい。その後も反応が時々あり、少しねばる。そろそろあがろうかというところでヒット!今回も同サイズ。今年の放流サイズなのであろう。 少し早いが、かなり体が冷え込んだこともあり、遅めの昼飯と温泉で今回の釣行を終了することにした。着替えながら仰ぐ北アルプス(大天井、東天井、燕岳あたりか)はキリの中ではあるが雪をかぶった勇姿を見せてくれていた。しかしこのあとすぐにまた雲の中に隠れてしまった。山といえば帰り道諏訪湖SAから見えたこちらは青空の中に顔を見せていた霧ヶ峰連山が素晴らしかった。越年ものの大型やイワナ、ブラウンなどには巡り会えなかったが、初釣果もありまずまず楽しめた。来年もまた来たいと思っている。もっともこれから良くなるので今シーズン中に来ても良いのだが(^^) |