2005年



6月/7月
INDEX HOME


7月15〜17日 魚野川水系        

大雨の影響で延期になっていた新潟県魚野川水系への遠征がようやく実現した。高速を利用すると思ったより近く感じた。以前、銀山湖遠征時には7時間近くかかった記憶があるが、これならフィールドのエリアがさらに広がりそうだ。ただし交通費はガソリンの値上がりもあり、ETCの割引を利用しても決して安くはないのが難点。

そんなわけで思ったより早く到着した。同行Y氏の友人で現地に移り住んでしまったというK氏に案内をお願いしてあったが、初日は仕事の関係で自分たちだけでのFFとなった。昨年も来ているY氏の記憶とK氏からの情報で某支流にまず入った。濁りはなく水温も13度とまずまずであったが、先の豪雨の影響が残っているのか水量が多く、遡行が困難であることと、流速がフライにはつらいほどで、期待していた区間がほとんど釣りにならなかった。午後に入り、上流に移動したところでなんとかイワナの顔を見ることができたものの、やはり反応は少ないのと、異常な暑さに早めに切り上げた。

予約してあった温泉旅館で熱々の温泉に入り、品数の多い夕食とともに飲んだ生ビールのうまかったこと。 しかし、明日に期待して寝ようと思った矢先、雨が降り出した。しかも徐々に雨足は強くなりゆっくり寝ていられないほどになってきた。明日が不安だ...。

夜が明けると雨は上がっていたものの、旅館の裏手の川は泥濁り。今日の予定している川はどうだろう?K氏と合流したあと本流などみながら入れそうな支流を探す。本流は下流は無理そうだ。支流及び本流の上流部を目指すことにした。しかし連休中ということもありここはというポイントにはほとんど先行者が入っていた。そんな中、あの雨のあととは思えないほど水量も少な目の区間がありとにかくそこに入ることにした。
ここでもやはり反応は少なく苦戦したが、渓相は良いのであきらめずフライを落として行くと、久しぶりに良いサイズの反応があった。1度目で乗らなかったが再度流し直すと今度はしっかりとフッキング。しかもかなり引きが強い。今回の目標の一つのヤマメの良型を期待したが、以外にも寄ってきたのはこの川では珍しいというニジマスだった。










しばらくつり上がったところでようやく待望のヤマメにも出会うことができた。地元ではアマゴしかいないので、出会いの少ないヤマメに今回は期待していたこともありうれしかった。しかし全体的には相変わらず厳しく、上流部でイワナのポイントがやっとわかりはじめ、上の良型に巡り会ったものの、その後もイブニング近くまでがんばったが、状況が好転する気配はなかった。

3日目は本流下流部での大物狙いに午前中をかけてみたものの、魚の反応はなく、午後は別の支流に移動。途中のうまいそばやの脇をながれる里川でしばらくロッドをふる。大型は出ないもののポツポツとアタリがあり、釣り人も思ったより多い良い川であった。今回の遠征はこの川で終了となった。





八海山
山頂が雲に隠れているのが残念だが、雄大な景色がすばらしい。

釣果は今ひとつだったものの、魚達には出会えたのと、地ビールやKさんの家で出してもらった地酒、奥さんの手料理と満足すべき材料は十分にあった。機会を作って再度行きたいと思う。



7月11日 太田切川 くもり   水温12度    
前回の釣行で痛めた足の様子見も兼ねて、アクセスも良く比較的楽な太田切川C&R区間に行って来た。大雨の後で増水していることと、月曜日ということもあってか、早朝から昼過ぎまでは全くの貸し切り状態だった。水量は写真の通りまだ多いものの、濁りはほとんどなく、なんとか釣りにはなりそうな状況だったので、友人のルアーマンF氏と下流寄りから入った。

増水気味ではあるが逆に期待も抱いてしまうのは、釣りに関してはプラス思考になってしまう釣り人の性かな?というわけで、F氏は堰堤を私は開きから様子をみる。虫の気配はないので、増水後ということもありアントパターンをキャスト。分流の比較的ゆるやかな流れにフライを乗せる。5回目くらいにようやく反応がありイワナがフッキングしたが、すぐにバレてしまった。いつもなら間違いなくフックアップしているはずなのだが。

続いて本流の開きにキャストする。最後の肩のところで反応したがのらない。フライをプードルタイプに変更し再度流すと、今度はしっかりフッキングした。22cmほどのアマゴだった。続けて同じポイントで同サイズのアマゴをキャッチ。なかなか良さそうだ。すぐ上のポイントでも反応がすぐにありフックアップするもののバレてしまった。その後も反応はあるもののバレることが多くもう一つのりきれない。

ルアーのF氏はまだヒットがなく、追ってきても途中で戻ってしまうケースが多いようだ。水温を計ると12度。通常であれば問題ない温度だが、大雨の前の渇水時は多分もう少し高かったのだろう。反応の悪さはそのあたりかもしれない。イワナに至ってはたるみや巻き返しでフライを見に来るが口を使わない。午後から上の区間にも入ったが状況は変わらず、ルアーは全く反応無し。フライは少ない脇や垂みの拾い釣りで魚を出すもののヒットにはなかなか至らず、アマゴ4尾に終わった。ドライにこだわりすぎたかな。二日後あたりが良さそうだ。


25cmほどの幅広アマゴ


6月22日 南アルプス 雨  気温18度(日中20度) 水温13度    
このところの渇水は多少の雨では追いつかないものの、それでも太平洋側での昨日からの集中した雨に一息できそうかなと思いながら、まだかなり降り続いている早朝、南アルプス方面に車を走らせた。現地も降ってはいたが路肩の様子や水量、水の濁りなどから判断して、こちらではそれほど降っていなかったと思われる。従って渇水の状況は変わらず、厳しい釣りを覚悟することになった。

上流は通行規制もあり中流部中心に入渓ポイントを探す。しかし渇水しているためどこも厳しそうだ。とりあえず竿を出して様子をみることにした。最初に入ったエリアは初めてのところだったが、土砂が多く出ているためかポイントらしいところがない。そんな中ほんの少しだけ水深がある流れで、いても20cm以下だろうと思われるポイントを何気なく流すといきなりアタックがあり、かなり重量感のある魚信が伝わってきた。予期せぬサイズに驚いたせいか、寄せてくる途中でばれてしまった。あまりに小さなポイントだったので竿抜けしていたのかもしれない。良型アマゴでした、残念!


ポイントを変更し更に下流部に入った。このエリアは渓相は良いもののやはりここも土砂に埋もれてしまったことと、渇水で流れがなく、かなり厳しそうではあったが、以前の良い印象もあり、探ってみることにした。案の定反応はほとんどなく、プールも透明度の高い止水のような状態でかなり難しい。魚影は多少感じるが反応はない。そんな中、大岩の向こう側の止水に近いスローな流れにイワナを発見。良型だ。しかし流れがないためか下流に向かって泳いでくる。下流側からのキャストでは気づかれてしまうので、大岩の影から岩越えにキャストすることにした。

この透明度と止水に近い流れではフライも見切られるだろうと思い、こんな状況に強い定番エルクヘアーカディスに変更し、岩影からソフトにプレゼンテーションした。イワナは大岩の向こう側あたりなのでこちらからは全く見えない。フライがゆっくりと流れて大岩を通り過ぎたとき、すーっとイワナが現れ、フライに向かってゆっくりと浮き上がったと同時にスポッと言う感じでフライを吸い込んだ。反転するのを確認して合わせるとがっちりとフッキング。岩の下に潜り込もうとするのをこらえて寄せようとするが、思ったより良型だったためかなかなか寄らない。2,3度のやりとりのあとネットに収まったのは尾鰭がかなり大きくグッドプロポーションのイワナだった。このあと別の支流にもいってみたが厳しさは変わらず、結局本日はこの1尾だけとなってしまった。それでも釣りをした充実感は味わえたので満足しよう。







←尾鰭が見事です。


6月15日 大井川 雨  気温15度(日中16度) 水温14度    
前回は久方ぶりの雨の翌日、今回も十分な雨が降らない日々が続いた後の雨の日。夜明けと同時に降りだし、現地へ着く頃には本降りとなっていたが、この時期の雨は魚にも釣り人にもうれしいものだ。しかも土砂降りというわけではないので、釣りには支障がなく、むしろ期待させてくれる。

今回は午前中だけの予定だったので、前回のエリアより大分下流に入ることにした。平日でこの雨なので先行者は心配ない。尾根伝いに渓に降り、少し下ってからつり上がることにした。先月同じエリアをやったときには反応も少なく魚はいるのかな?といった感じだったので、多少の不安はあったが、前回よりは水量もあるのと、この雨に期待して釣り始めることとした。

やや多い雨のせいか、ユスリカのハッチもないがとりあえずドライフライをティペットに結んだ。最初の流れ込みは水深はなく石も少ないが、少ない沈み石のある流れにフライを乗せると、小型のアマゴがすかさずアタックしてきた。しかしフッキングしない。少し上流から再度流すと、再びアタックがあったが今回も小さいようで乗ってこない。フックは#15だがここは良型狙いでそのまま通して再度キャスト。今回は着水と同時にアタックがあり、3度目の正直でヒット!しかも型は少し良さそうだ。慎重に寄せてネットに納めると、幅広の綺麗な本流アマゴだった。

今日もさい先よくスタート。小型も含め反応は多いので魚の活性は良さそうだ。次の流れ込みまでの間は大石が点在する瀬が続く。水深が少しあるような流れを中心にフライを流すと、思った以上に魚の反応があり、瀬の途中で良型がヒットした。こんなところでこのサイズ?というほど良いプロポーションのアマゴであった。











大きなプールでは全く反応がなかったが、多少の水深のある瀬や、落差のあるところでは肩のあたりではかなりの確率で反応があり、まずまずのサイズのアマゴがヒットしてくれた。雨足がなかなか弱まらないこともあり、ライズやはっきりとしたハッチはみられなかったが、それなりにドライへの反応もあり、蒸し暑さを忘れ楽しむことができた。魚は十分にいることもわかったので、秋にかけて期待できそうだ。みなさんリリースをお願いします。このプロポーションのまま尺近く育ってくれたら素晴らしい魚体になることと、エキサイティングは釣りができること間違いなしです。そんなわけで正味4時間程度でしたがレインウェアの煩わしさを感じさせない充実した釣りになりました。


6月1日 大井川 晴れ  気温12度(日中18度) 水温11度    
このところの渇水は、人にも渓魚たちにも深刻なほどひどくなっていて、釣りをするのをためらってしまうほどだったが、ようやく降ってくれた雨はお湿り程度。それでも水量約10cmUPは人にも魚にもおおきな変化を与えてくれた。それまでの渇水の影響か、平日でも確実に釣り人の影が絶えない人気区間なのに今日は気配すらない。完全な貸し切り状態だ。

入渓点に7時に入った。昨年の台風の影響で渓相は幾分変わっていた。水量は川の様子を見る限り昨日の雨の影響で増えているのが確認できた。当然期待は高まるが、土砂の出は想像以上でかなり埋まってしまっている。底石と水深をみながらここぞというポイントにフライをキャストしてみる。するといきなりのアタックがあり、7寸強のきれいなアマゴがヒットしてきた。こんなに早くアマゴに出会えるとは思ってもいなかったのであわててカメラを取り出し記念写真後リリース。


今の反応を確認するべく同じようなポイントにフライを流すとこれにもアタックがあった。フッキングはしなかったが反応はいい。今日は期待できるだろうと、ちょっとワクワクしてきた。水深のないポイントでも場所により反応がある。もちろんこんなところで出てくる魚は小型が多いが、先行者もいない状況から考えると、ここぞというポイントをしっかり逃さずいけばそれなりのサイズも出るだろうと期待しながら先に進んだ。
しかし、反応はかなりあるものの、なかなかヒットに至らない。渇水時のシビアさからまだ抜け出せていないのかもしれないと思い、ティペットを1ランク落とし、フックサイズもそれまでの15番から17番に変更。ストーキングかつ、離れたところからねらうように心がけた。このあとからはかなりの確率でヒットするようになった。

次のポイントは水深こそないが、対岸の岩盤寄りの流れが少し気になり、一度でねらう筋に乗せられるように慎重にキャストした。フライはねらったところにふわりと落ち、そのまま理想的に流れに乗った。流れが開きにさしかかる寸前で追ってきたとみられるアマゴがバシッとフライをくわえ込んだ。軽くあわせるとなかなかの引きに少し驚いたが、慎重に寄せる。ネットに収まったのは8寸ちょっとの幅広アマゴだった。

その後も区間により反応が少ないところもあったが、魚達が瀬に出ていたこともあり、ここはいるぞ、ここで出るぞといった読み通りの釣りが出来、久しぶりに楽しい釣りとなった。イワナは最後に出たチビイワナ1尾だけで他すべてがアマゴという釣果だった。もう一雨くればさらに状況は良くなると思う。大物はその時期に期待しよう。

ライズはなかったのでフライは黒のパラシュートを中心に使ったが、少し変化を加えたオリジナルパターンが思いのほか良かった。次回あたりからは夏の定番、アントもいいかもしれない。イブニングも楽しそうだ。