2004年



5月/6月
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6月16日 大井川本流 晴れ  気温19度 水温12度    
今期初の本流釣行だ。梅雨の谷間で数日晴れが続いたので水もおさまっていることを期待して出掛けてみることにした。前日帰りが遅かったこともあり、ゆっくり出掛けたので車止めに着いたのがすでに9時。MTBで石を避けながら上流に向かう。入渓したときにはすでに10時を廻っていた。先行者の痕跡が当然あるが多少インターバルはあると思うのでそのまま釣り上がることにした。

水量は丁度良く、水も濁り無く透き通っている。風もややあるが心地よくこれだけで十分来た甲斐があった。水量がやや多めであるせいかいつもよりポイントが多くなっている。しかし魚はいつもの場所からあまり動いていないようで、増水でできた流れでは全く反応がない。いつものポイントでは反応はあるもののじっくりとフライを見られてしまう。かなりシビアなのは先行者と日頃の入渓者の多さからかもしれないが。

ティペットを落としフライをCDCソラックスダンに替えてみた。ハッチはそれほどみられないのでとりあえず様子をみる。対岸のやや増水で流しにくいポイントが気になったので手前の流れを頑張って横切り岩影から岸沿いの流れにフライを乗せると、3mほど流れたところでバシッとアマゴらしい反応があり初ヒット。思ったより良型でなかなかの引きをみせてくれた。パーマーク、オレンジのポイント、それと幅広な魚体は久々に本流アマゴを十分に感じさせてくれた。

その後は風が強くなり、細目のティペットと長めのリーダーでは辛くなってきたので少しカットしティペットも戻すことになってしまったが、やはり魚に見切られることが多く、完全にドラッグフリー状態でもなかなかヒットに結びつかない。そんな中、やはり目立たないポイントで同様のサイズのアマゴをヒットさせることはできたが、後半の釣りは風に泣かされたかたちになってしまった。ドライにこだわらなければもう少しは良かったかもしれないが、青空と透き通った水をみるとダメだな。魚はいるので次回に期待しよう。


6月5日  南ア某川  晴れ  気温17度 水温12度    
しばらく降り続いた雨と雪代で南アルプスの各渓はしばらく釣りにならなかったが、今日は久しぶりの快晴、そして湿度も少ないせいか風が本当に心地よい。こんな日は当然釣り人も多いのはあたりまえである。鮎も解禁になったとはいえ、濁流で釣りにはならないのだろう、減るかなと思った渓流だったがやはり甘かった。そんなわけで早朝組を避けてゆっくりと現地入りした。

前回同様に先行者多数なので、小さなポイントやエサ師の狙わないようなポイントを丁寧に探って行く。今日は久しぶりに一緒になった友人とのんびり釣り上がることにした。しかし前半はやはりアタリもなく厳しい状態が続く。反応が少ない。水量はまだ多く、笹濁りの状態なのでドライはやや苦しい。でも雪代の濁りではないので水温は12度とそれほど悪くはない。それでもこれだけ反応が少ないと少し寂しい。

そのうちに下のポイントでようやくイワナが顔を出してくれた。写真中央奥の巻き返し部分にポカンと浮かべておいたエルクヘアーカディスに下からガボッと出た。結構強い引きをみせてネットに納まったのは27cmほどのイワナだった。こんな状況の中なのでかなりうれしいものだ。しばらくして同じ様なイワナが再びヒット。徐々に良くなってきたような気がしたがなかなかあとが続かない。同行の友人も同じ様な感じだったが、本日唯一の本流アマゴが飛び出し、久しぶりの綺麗な魚体にしばし見とれてしまった。自分はなかなか良いアマゴに巡り会えないので尚更だった。

その後は先行者あり、後続者に追い越されるなど渋い割にすごい状況になってきたので支流でイブニングでもやろうということで渓を上がることにした。前回発見したカモシカの通路(カモシカ臭い)を利用し道に上がった。通常のコースより楽 だった。イブニング狙いで支流に入ったが、ここにも先行者があり、納竿となった。帰りに寄った温泉で疲れをとり、冷えた牛乳で乾杯!でも本当に気持ちの良い1日だった。

6月1日  本栖湖  雨  気温15度 水温未計測    
久しぶりに朝から本栖湖に出掛けた。天気予報では曇りとなっていたが、静岡県内の話で、山梨県は終日雨また雨。気温もやや肌寒い状態で、コンディションは今ひとつだったが、ワカサギなどベイトが接岸するので大物が期待できる時期ということで頑張ることにした。渓流がこのところの雨でダメなこともあってか、平日しかも雨だというのに釣り人は意外に多い。最近のお気に入りポイントにもすでに3,4人の釣り人がロッドを振っている。しかし魚の反応は厳しそうな感じだ。

ということでここはあきらめ別のポイントに移動する。次のポイントではライズはあるが遠い。岸寄りをチェックしていると前方の岸際の一角が黒く染まり、時折大きな水しぶきが上がっている。なんだろうとそっと近づいてみるとウグイの産卵だった。婚姻色を身にまとった数百匹はいるだろうウグイたちのイベントはなかなか興味深いものだった。
黒とオレンジのストライプボディは結構きれいだ。




→マウスポインタを載せるとアップの画像になります。

しかし雨はなかなか止まず魚の反応もないまま昼になってしまった。
見ていた限りではまわりも上がっていないようだった。昼を少し廻ったあたりで雨が小やみになったのでSポイントへ移動。ライズが岸寄りに時折見られる。ストリーマーを付けてやや沖目にキャストし、ゆっくり目のリトリーブで岸よりのブレイクラインあたりに来たときに、ドスンという小型とは明らかに違うアタリがあった。すかさずロッドを立てて合わせを入れるが、なかなかの引き込みとジャンプに少しドキドキしたがここは慎重に対応し何とかネットにおさめることが出来た。計ってみると45cmと私としてはレインボウの本栖湖レコードだった。ようやくこのサイズだから本栖湖は難しい。50cm、60cmになるとほとんどネイティブと言っていいんだろう。ちなみにこのネットはサツキ用に購入した大型で、今回が初仕事になってしまった。

しかし、本栖湖でこのぐらいのサイズなら上等である。でも最近ベイトのせいもあるのか、大型が結構上がっているようだ。あとは念願のブラウンを釣りたいものだ。






5月3日  南ア某川  曇り  気温早朝10度 水温9度    
久しぶりの日誌である。今年は仕事の関係で時間がなかなかとれず、中途半端な釣りも多かったせいもあり、納得のゆく釣りがなかなかできなかった。釣りには運も付き物だがやはり集中力と気力ははずせない。早く毎度そんな状態で楽しめるようになると良いのだが。

そんななか、今回は久しぶりのフェバリットフィールドということもあり、単独釣行だったが半年ぶりにMTBを積み込んで家を出た。すぐに小雨が降り始め中間地点あたりでは雨量が多くなり多少心配をしたが駐車ポイントに着いてみれば雨はなく曇り空が逆に期待を抱かせた。しかしすぐに他の問題に気づく。さすがにGWの中日ということで、あたりを見渡すと6:30にもかかわらず釣り人らしき車がどっさり。身支度を始めているグループもいる。本日も先行者覚悟の釣りになりそうだ。

久しぶりのMTBはさすがにこたえる。なるべく降りないよう頑張るが完走はやはり無理だった。入渓ルートはけもの道らしき新らしいコースにしてみたが割と楽だった。今後はここを利用しよう。ようやく河原に降り周囲を確認。釣り人の影は見えない。昨年後半にようやく手に入れたSCOTTの8.2にラインをセットしていざ出発。水量はまずまず、水温は9度。この時期であればこんなものだろう。ハッチは昼前あたりまでそれほど無いとおもうのでのんびり行くことにした。

二つほどカーブを曲がったところでなんと前方にエサ釣り師の長いロッドの先端が見え隠れしている。やはり先行者がいた。どうりでここまでのポイントではまったく反応がなかったわけだ。あまりに近すぎるので30分ほど休んでからあとを追うことにした。さらにエサ師が狙わないような小さなポイントを丁寧にチェックすることにしたがこれが正解だった。瀬脇のやや水深のある岩影などで思ったより良型が顔を出してくれるようになった。


10時頃からハッチの関係か頻繁に反応が出始める。ただし開きには出ていない。ほとんどが落ち込み脇の巻き返し中心で、たまに開きで反応するのは18cmくらいの小型が多い。それでもエサ師とのインターバルも大分開いたようで狙ったところからそこそこに出るようになっていった。8〜9寸の魚はこの川で育った証か腹がオレンジ色で非常に綺麗だ。上の様なポイントで出た写真のイワナは純血ではないかもしれないが限りなくヤマトに近い魚体だった。

結果的には18尾と自分としては十分な釣果だった。バラシも4,5尾はあったし反応も後半はかなりあったので十分に愉しむことができた。最後に新緑の中、帰りのMTBの爽快感が締めくくってくれた。