2003年



6月/7月
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7月27日  富士川支流  曇り時々雨  水温14度    
前回に続いて南アルプスを目指したものの、前日は大雨洪水警報まで出る豪雨ということで、予想通り川は上流までカフェオレ状態。しかたなくこんな時の逃げ場でもある富士川の支流群に向かうことにした。さすがにここは濁りもなく、多少の増水はあるもののほとんど釣りに支障はなく、むしろ渓相を良くしてくれている。ただし水温は下がっているようなので活性は期待できないかもしれない。

型はは望めないが確実に魚が出てくれるS川に入ることにした。入渓点から早速反応があり、18cm程のこの川のレギュラーサイズが顔を出してくる。水量が多少多いせいかいつもに比べポイントといえそうな良い流れがあり、キャスティングが楽しい。小さいながらも反応があるので尚更だ。フライは黒のパラシュート#14。さすがに極小アマゴはフッキングしないが、これ以上下げると幼児虐待になってしまう。

小さな支流との合流点は水深も少しあり、期待できそうな雰囲気。中央の大きめの岩の向こう側はえぐれていていかにもアマゴが潜んでいそうな気配がある。水深はあるとはいっても浅いことには変わりないので、少し離れた位置から岩にラインを載せるようにキャストする。うまい具合にフライが流れに載る。岩影を通り過ぎて出ないかな?と思った瞬間に出た!しかもなかなかの引きをみせ、アベレージサイズよりはかなり良さそうな感じだ。岩がじゃまをして魚のコントロールが少し難しい。しかも岩には藻が付いている。藻に絡んだら確実にばれてしまう。ギリギリまで近づきアマゴを岩から引き離す。

ようやく魚体が水面に上がってきた。この川にしては良型だった。焦らず慎重に手前に寄せる。南アルプスや大井川本流あたりならもっと強引に寄せているところだが、不思議なものでその川での良型だと思うと大きさの割に、妙に慎重になってしまう。ようやくネットに治まったのは8寸ほどの綺麗なアマゴだった。このサイズでも妙にうれしい。それと今回は#2ロッドにしていたこともあり、このサイズだとかなり楽しめる。

帰り道、そば屋の主人にどうだったかと聞かれたので1尾は8寸ほどあったというと驚いていた。釣りが好きそうな主人だった。このあと2つほど別の支流に入ったが、やはり水温の低下のせいかドライへの反応は悪く、沈んだフライにヒットするような状況だった。

しかし、天候の状況を考えると、まずまず楽しめたと思う。でも水が引いたらやはり南アルプスにまた出掛けたい。


7月19日  大井川本流  曇り時々雨  水温14度    
先日の雨の影響がどの程度か気になるところ。ある程度の増水は覚悟の上で、本流に向かう。といっても前日の仕事が終わり家に着いたのが12時近かったこともあり、現地着は10時とかなり遅めの入渓となってしまった。土曜日ということも考えると先行者があるのは否めない。それでも多少のインターバルに望みを託して川に降り立つ。

水は増水しているものの濁りもなく、むしろ理想的ともいえる状況に期待感は高まる。しかし先行者の跡は確実にある。竿抜けをしそうなところを丹念にアタックしながら上流へとすすむ。いつもならチャラ瀬になっているところが水量のためか脇にポイントとなりそうな流れを形成している。フライを落とすと小型のアマゴがアタックしてくるがヒットはしない。そんな感じなので思ったより時間が掛かってしまう。

岩場ではかなり良い流れがいくつもできていて、期待してしまうがやはり先行者の影響か今ひとつ出が悪い。そんな中でとあるポイントで良型の反応があった。一度目はドラッグがかかった直後だったのでのらず。再度同じラインを流すと肩ギリギリのところでアタックしてきた。まずまずサイズであることとアマゴであることを確信、慎重にやりとりするがなかなか寄ってこない。下流へ落ちられると足場上うまくないので少し強引に引き寄せネットにおさめると感触の割りにはサイズは中型、ただし久々の背っ張りアマゴだったので少し納得した。

アマゴ





早川本流のアマゴを思い出した。






今日は水温、天候ともに条件は良かったが、虫のハッチがユスリカ含めほとんどなかったのが残念ではあった。しかし先行者ありの状態としてはまずまず良かったと思っている。もっと良いサイズのバラしもあったので次は早起きしよう。

途中の岩場で梅雨時の涼感を感じさせてくれる風景があったので思わずシャッターを切ってしまった。この一角は本当に涼しかった。


冷たい清水と青葉が暑さを和らげてくれる。


7月02日  南アルプスN川支流  曇りのち晴れ  水温9度    
数日前の雨の影響を気にしながらいつもの道をひた走る。途中に見える本流はやはりかなりの水量で濁りもある。はたして上流部はどうだろう。前日にゲートがOPENしたという情報を得ていたが、工事による通行規制があるらしく、気にしながらの走行となった。まもなくゲートという少し手前で車を止められた。どうやら規制はいつもの場所ではなく、かなり下であった。しかも内容を聞くとこの先は途中での停車は不可で上流のゲートまで行くしかないとのことで、狙っていたポイントには入れず上流のN川になってしまった。いつもなら多少早いかもしれないという気はしたが、日によって活性もかなり違うようなのでとにかく入ってみることにした。

ポイント平日とはいえゲートOPEN2日目ということで多少の人は覚悟したが、釣り人は我々の他1組のみ。入渓希望を聞いて我々は支流に入ることにした。支流とはいっても、水量も適度にあり、濁りもない。唯一の気がかりは水温9度だけである。


→イワナが出たポイント。左側の小さな流れに写真のようにフライを流すと、×のところで出た。中央の小さめの岩についていたようだ。

この支流は数はそれほどでもないが、平均的にサイズが良い。専門に狙う価値はあると思った。堰堤が多いのが気にはなるがこんな感じのポイントも結構あり、支流としてはまずまずだ。ただし見たとおりキャスティングにはややテクニックを要する。

堰堤には確実に魚はいるが、水量が多いときはフライではやや釣りづらい。また高巻く場合は無理なルートは避けて安全第一を心がけよう。上流に行くに従って道路との落差が大きくなり、退渓点が少なくなるので予めチェックしておく必要がある。

今回は前半水温も低く、ハッチもほとんど見られなかったが、天気の回復とともに活性もあがり、反応もぽつぽつ出始め、ボーズ覚悟の前半だったが最終的にはまずまず楽しめた。


今日のイワナ達はまずまずサイズ