2000年
2月
芦ノ湖が解禁になると多分訪れる頻度は落ちるだろう,ということで午前中だけ本栖湖に出かけることにした。 天気予報に反し昨夜は雪がちらついたようで,朝霧高原にさしかかるとあたりは白い粉をまぶしたようにうっすらと 雪化粧。外気温も−6度から−8度あたりをいったりきたりといった感じだ。湖のほとりに立つと,風はまったくないのでそれほど寒さは感じない。 水位は正月頃よりさらに50cm程度は下がっているようなので,たち込まず岸からやることにした。釣り人は視界の範囲内では3人だけだ。 しかしきれいな水だ。風がないこともあってかなり先まで水中が見通せる。ちょっと厳しそうだ。少しでも水深のあるところを狙おうと湖岸を歩く。仏岩から田村岬にかけて移動しながら攻めてみるが,全く気配もない。仏岩の前で1度だけライズがあったがその後は反応なし。風はないものの気温は低く,すぐにガイドが凍り付いてしまう。私は手袋をしないので 指先の感覚がなくなってしまい,ポケットのカイロを握りしめながらのキャスティングとなった。 4時間ほどやってみたが,結果は当然のボウズ。つぎはいつ頃になるのだろう? 昼食を兼ねて例のブラウンの剥製のある湖仙荘へ寄ってみた。大アマゴ(?)の剥製はまだ出来上がっていなかったが ブラウンの写真を撮らせていただいた。70cm前後はあるだろうか。見事な魚体だ。 この他,イワナや15年程前のモンスターの剥製もある。アマゴはサビの出た見事なものらしい。しばらくしたらまた寄ってみようと思う。 店の人の話ではヒメマス漁の時にヒメマスを追って網に掛かったとのこと。ヒメマスの稚魚に混ざって放流されたらしいということにはなっているようだが,実際はブラウン,イワナ,アマゴ,コーホーなどは 一部の有志が非公式に放流しているらしい。(定かではないが) いずれにしてもそれが神秘性をあげることに繋がっているとはいえるものの,最近は小口バスの違法放流が大問題になっているようなので、基本的にはつつしむべきことなのかもしれない。 |
1月
なんと今年初の河口湖。今年は本栖湖の魅力再認識でこんなに遅い初釣行となって しまった。早朝4時半に家を出発。家の辺りですでに気温0度 だったので冷え込みを覚悟した。富士宮から登るに従い気温はどんどん 下がる。朝霧高原辺りで外気温が一時マイナス12度を表示、 場所によりマイナス8度まで上がるも、本栖湖は厳しそうなので気温水温とも上がりやすそうな(?)河口湖に目的地を変更した。 とりあえず西湖の放水口を覗いてみたが、今日は放水が無く釣り人も全くいない。 北側の流れ込みのあるポイントへ移動することにした。その前に入漁券を買わなくては。奥河口でやるときいつも寄るのが民宿「奥の湖」。ここのおばさんはほんとに愛想がいい。16日の大会の様子を教えてくれた。参加者が少なかったようで、放流魚はかなり残っていそうな雰囲気だった。「たくさんつれるといいですね、また寄ってください」の 声に送られハワイ前あたりを目指す。 西川にいくらか水があったので脇の駐車場に止め、準備をしていたら4人組のフライマンが登場。写真のように入られてしまったので左手のハワイ前に入ることにした。 こちらは1人だけだったので入れてもらった。このあたりは富士山の眺めもよく、釣れれば最高のポイントだ。しばらくねばったが二人とも全くアタリ無し。浅川へ移動する事にした。いつも数台のバスボートがいるが今日はさすがにいない。えさづりのカップルがいたが、2尾がスカリに入っていた。魚はいるようだ。左手の小さな岬前に入りキャストをはじめた。数投目にあきらかにバスとわかるアタリ。 去年のくれにもかかったが、ここのバスは水温など関係ないのだろうか。またこの辺りは藻が多く、それに枯れていない。湧水でもあるのだろう。それでも水温は6度である。しばらくしてようやく1尾目がヒット、35cmくらいかな?左手にロッドを持ち替えて右手にカメラを持ち、ランディング前を撮ろうと思ったが、ご覧の通りそうはうまくいかない。魚はじっとしていてはくれない。 その後、2尾を追加して午後1時納竿とした。風も少し出始め、太陽が雲にかかると猛烈に寒い。それとラインについた氷がいつのまにか右手の指を切っていた。冷たさで感覚がなくなっていたので気づかなかったのだ。 二人のフライマンが途中から始めたが、そのうちの一人に立て続けに2尾がかかった。ここはじっくりねばると必ず回遊してくる。湾が小さいので短時間で回るのかもしれない。 厳しい寒さの中だったが3尾+1は上等といえる。 |
1月10日 本栖湖 気温11度 晴れ 4日に続き,今回も本栖湖に出かけた。
昼近くに着いたので今日も3時間程度しか出来ないが,とにかく湖水に向かってロッドを振りたい。
12月に比べ,写真のように水位が1m弱下がっている。カケアガリが近くなったのでほとんど立ち込む必要がないほどだ。かなり岸寄りを回遊してくるのでむやみに立ち込まない方が良い。
今日は明け方まで雨が降っていたせいか,休日にも拘わ
らず釣り人はほとんどいない。時間がないので今回も車の近くで出来る”仏岩”でやることにした。それにしても今日の暖かさは異常だ。風もほとんどなく釣りの条件としては最悪だ。水の透明度が高いので,かなり沖まで水中がみえる。カケアガリの先までキャストしてカウントダウンそしてリトリーブを繰り返す。風が少しで始め,水面にさざなみができるようになってきたところで”ゴン”というアタリがきたがフッキングせず。かなりくやしい。しばらくして再びアタリ,しかし今回もフッキングに至らず。喰いは浅い。 フライを変えてキャスト。3度目の正直でようやくヒット。しかしあきらかに放流物とわ かる丸い尾ビレだ。サイズは35cmほどはあった。(写真は水の中ですが透明度がとても高い)地元
のフライマンからの情報では最近放流があったとのこと。35〜40cmサイズが中心だったとのことなのでそのうちの1尾なのだろう。前回の魚体とは雲泥の差であるが、彼らのせいではない。とりあえず2000年の初物となった。
追伸...そのフライマンの情報では,まだモンスターはいるとのこと。70cmオーバーを密かにつり上げて剥製にしている人が最近もいるらしい。剥製にすることの是々非々はさておくとして,モンスターが生き延びていることはロマンの湖「本栖湖」を語る上では良いことである。でも通常のタックルでつり上げることはかなり厳しいらしく,それなりの装備と忍耐力がやはり必要なようだ。でも,久しぶりにわくわくしてきた。今年は通うことになりそうだ。