2000年



6月

6月18日  下泉河内  気温24度  晴れ 水温未計測
今回も,友人と山梨の渓へ出かけるつもりだったが,前日の雨の多さに中規模以上の川は増水と濁りが予想されたことと,入る予定だった渓はかなり山岳だったので今回は近場で様子をみることにした。3人での釣行だったが一人はFF無しの渓流遡行のみ。少し色褪せてはきたが初夏の若葉の渓の気持ちの良さを味わってもらおうと思った。リスクを避けたのはそんな理由もあった。

でも、事前の予報に反し、天気は回復,青空が覗く程となった。朝方の渓は山間に霧が残る雨上がり特有の景色で気持ちがいい。最初に笹間川の様子を見に入ったが,鮎が解禁になったことと、大井川本流は増水と濁りで釣りにならないせいもあり、下流から中流にかけては多くの鮎釣り師が入っていた。上流の入渓ポイントに向かったがやはりすでに先行者があったので最近のお気に入りである「下泉河内」へ向かうことにした。

到着すると,だれも考えることは同じとみえて,濁りの引きが早いことがわかっているので先行者がいた。小河内川の出会いと小河内入り口にそれぞれ車があった。上流の入渓ポイントをチェックし神社下から入ろうとしたが,下からエサ釣り師が上がってきたので少し戻って堰堤上から入ることにした。今回の友人は小渓ははじめてということで初めのうちはやや苦戦していたが,徐々に慣れてきて2尾をあげることができた。

川の様子はといえば,さすがにあれだけ降ると水量も多く,私が今まで見た中では最も多かった。濁りはさすがに少なく,笹濁り程度。これならなんとかドライに出てくれるかもしれないと期待したが,水量のせいでフライを打ち込めるポイントが少ない。流れの脇を中心に攻めながら釣り上がった。写真のポイント,白泡の激しい流れの向こう側の小さなよどみで1尾目が出た。その後,時間が経つにつれ濁りがだんだん薄れ,瀬脇や岩影のポイントで反応が活発になってきた。でも中心はチビアマゴで16番のフックに5cm程の稚魚がかかってきた。その後,15cmほどのアマゴを追加して終了した。

遅めの昼食をとったあと、朝寄った笹間川にもう一度まわってみた。朝車の止まっていた所から少しだけ釣り上がったが,水量が多く,遡行が困難なのであきらめて本日終了とした。同行の友人ははじめての渓で2尾が出たことである程度満足してくれたようでほっとした。また遡行だけで同行してくれた”Iさん”も,童心に帰れたとよろこんでもらえたので,とりあえずよかったよかった。



6月12日  下泉河内  気温24度  雨 水温未計測
友人と山梨の渓へ出かける予定が,朝の用事でドタキャンとなってしまった。用事を済ませた後,雨が少し小降りになってきたのでロッドを出したくなり、近場の小渓に出かけた。昨日あたりから雨も小降りなので多分濁りはおさまっているだろう。どこにしようかとおもったが掲示板の情報で下泉河内が水量,濁りの具合も良さそうなので入ることにした。

川に沿って車を走らせると,小河内川の出会いに釣り人を発見。いつもの中流部まで直行したが、途中釣り人らしき車があったので神社下まで確認に行く。途中の堰堤,その先の橋と主な入渓点にはほとんど車がある。月曜日でしかも雨なのにどうしてこんなに人がいるのだろう?などと思いながらも入渓ポイントを探す。人の入っていないポイントは道路から川まで落差があり入渓は斜面を降りるしかない。渓相を見ながら降り口を決めたもののなかなか厳しい。

川に降りてすぐのポイントで反応があった。雨のせいと増水で活性は悪くなさそうだ。濁りもかなりとれているので問題ない。ちびアマゴは瀬に出ているようでビンビンアタックしてくるが,当然フッキングはしない。少し水深のある流れにフライを載せると50cmほど流れたところでパシッと出た。18cmほどのアマゴだ。(写真の落ち込み左のゆるめの流れの途中で出た)
その後も同サイズが3尾出たが思ったよりその後の反応は良くなかった。先行者と遡行エリアがクロスしていたかもしれない・

雨で増水はしていたがいつもが渇水気味の川なので,フライを打ち込めるポイントが多くなりなかなか楽しかった。雨が降り続いていたのでフライやティペットの交換はやや難儀したが暑さもそれほど感じず快適であった。新調したレインジャケットとウェーダーもなかなか良かった。雨の日のFFもそれほど悪くない。



6月06日  中禅寺湖  気温24度  晴れ 水温未計測
中禅寺湖釣行がやっと実現した。モンカゲは一時期のようには出ていないようだが,今年はヒメマスの活性が良いという情報もあり、友人のルアーマンと思い切って出かけることにした。

渋滞する前に首都高を抜けようと,朝4時(いつもより遅い)に出発。現地には8時半頃に着いた。国道沿いのウェーディングポイントにはすでに10人程のFFマンが入っていた。空は快晴,風はほとんどない。例によって悪い予感。大崎あたりで湖面を見ていたら突然モンスター級のトラウトがライズした。あまりの大きさに二人唖然とする。

男体山とりあえず入漁証を買うのと少し腹ごしらえするため「おかじん」へ向かう。脇の駐車場で朝から丸山付近でウェーディングしていたという地元のフライマンに様子を訊いたところ,今日は全く反応がないとのこと。他の人も同様だというので朝飯を食べながら対策を考える。風は無風に近く条件は更に良くない。それと国道側は増水でバックがとれずかなり釣り辛いとのことでもあったので、ボートで出ることにした。

しかしボートの場合、入漁料,ボート代が高額なのが玉にキズ。まあスタートも遅れたのと今日の確率ではボートもやむを得ずといったところで思い切って出かけることにした。

初めは禁漁区の手前の大日岬周辺を攻めることにした。少し風も出始め,風下にもなるので期待しながらキャストする。岬を回り込んだあたりで産卵後のワカサギがフラフラと十数匹泳いでいる。ここは狙い目としばらく頑張っていると、ゴンとアタリ,初ヒット。ジャンプした魚体は35〜40cnほどの本マスのようだ。ご機嫌な気分で寄せはじめるとすぐにフっと軽くなった。ばれてしまった。残念。


その後も魚の気配があるのでしばらく付近で粘ったがアタリはなし。松ヶ崎寄りに移動しながら
キャストしていると春ゼミが水面に落下した。暴れているのをみているとモンスターがガバッと出るのではないかと少しどきどきしながら見ていたが,何事も起きず。少し離れたところにも春ゼミが落ちて暴れていた。

そうこうしているうちに2度目のアタリ。でもなんだか感触が変だ。あまり大きくなさそうだ。魚がみえるとブラウンのようにもみえるがやけに派手な色をしている。すくい上げてみると25cm程の見事(?)に婚姻色に染まったウグイだった。ガックリ。

その後風が出始め,アンカー無しでのキャスティングはかなり困難だ。流されるボートをコントロールしながらのキャストはかなり大変だ。その後は八丁出島周りを攻めたがルアーに追いが見られただけでヒットはなし。4時頃になって歌ヶ浜周辺に釣り人が集中しはじめた。イブニングポイントなのだろうか。我々も少し仲間入りしたがアタリはなし。ライズが数回みられたが上がっている様子はない。予約していたホテルの時間が近づいてきたので後ろ髪を引かれつつ中禅寺湖を後にした。


6月07日  男鹿川/芹沢  気温31度  晴れ 水温未計測
昨日の中禅寺湖に続き,二日目は鬼怒川本流を攻めることにした。しかし朝から猛烈な暑さだ。日陰の少ない本流の河原は人にも魚にも厳しいモノがある。ということで急遽予定を変更,支流をさがして入ることにした。入漁証の売店をさがし北へ走る。酒屋の前に看板を見つけ飛び込んだ。店のおばさんに川を教えてもらう。男鹿川の支流の芹沢という小渓だが,今日の気温と天気から考えるとやむを得ない。

合流点から川沿いにしばらく走ると釣り人向けの注意書きの看板が立っている。ここから入渓できるようだがあまりに近いのでもう少し走ることにした。道路は川沿いなのと,落差が小さいのでどこからでも入れそうだ。しばらく行ったところで車を止めて覗くとなかなか良い渓相なのでそこから入ることにして支度をはじめた。準備していると山菜採りの人たちが次々に現れる。そのうちの1グループが上流の砂防堰堤の上のプールに35cm以上はあるイワナがいると教えてくれたが半信半疑だったのでとにかくそこから釣り上がることにした。

入渓してすぐのプールで友人にいきなりヒット!小渓なのであまり期待していなかった彼はびっくり。それもそのはずでいきなり26cmのイワナがかかった。同じポイントで再度ヒットしたが今度はばらしてしまった。その後もちょっとしたプールでは魚影が確認でき,思ったより良い川らしいと二人とも期待するが,反応は続かない。かなりプレッシャーも高そうだ。フライへのアタックもあるがフッキングに至らない。

そうこうしているうちに情報のあった堰堤に着いた。水量はかなりある。堰堤下はいかにも魚が住み着いていそうだ。友人の1投目にまたまたヒット!今回は先ほどより引きが強い。良型のようだ。上がってきたのはヒレのピンと張った28cmの美形イワナであった。そこでは後が続かず,期待の堰堤の上にまわることにした。脇の斜面を巻いて堰堤の上から覗くと,上流はまさに砂防堰堤の名の通り白い砂に埋もれていた。しかし堰堤のすぐ上だけは水があり、中央に大きな穴が空いている。水はそこに吸い込まれ,下流に流れ出ている。見ているとその穴の中に確かに大きな魚影がみえる。また周辺の浅瀬には十数匹のイワナが確認できた。しかし穴の中は狙うには無理だ。中央には大きな渦が巻いている。ルアーもフライも巻き込まれてしまうだろう。また周辺の浅瀬のイワナを狙いたいが上流側の堆積している砂は枯れ葉と混ざりズブズブと足を取る上、後方には枯れ枝が”投げれるモノなら投げて見ろ”とばかりにじゃまをしている・ここにこんなにイワナが群れている理由がこれでわかった。

その後も更に上流に釣り上がってみたが,土砂の出がひどく魚影も見えなかったのでそこで上がることにした。最初の入渓点から入っていればもう少し釣果はあったかもしれない。



その後,少し時間があったので男鹿川本流を覗いてみることにした。国道に沿っている川とはいえその渓相は素晴らしく、水量の豊富さと大岩の作り出す自然美,大ヤマメの期待が膨らんでしまい当然ロッドを出すことにした。ポイントは次々に現れるが魚の気配がない。日中の暑さで岩影に潜んでしまっているのか。しかしイブニングを楽しむ時間は残念ながらない。名残惜しみながら川を上がった。2日間の釣り旅行の最後に、釣果はなかったが地元にはない川の美しさをを満喫でき,満足した。また機会があったら今度はじっくりと攻めてみたい。




         男鹿川の見事な流れ


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