2000年



5月

5月25日  早川支流  気温16度  晴れ 水温11度
前回,思いもよらぬ好渓に入ることができ,何とかもう一度と思っていたが,チャンスはすぐにやってきた。今回は以前からまた一緒にやりたいね、といっていたネットで知り合ったOSさんに連絡したら偶然休みだというので二人で出かけることにした。でも、イブニング派のOSさんには早朝4時出発は少しきつかったかな?

久しぶりの再開にいろんな話(といってもFFのことばかり)をしながら一路早川へ。先行者がいないことを祈りながら6時頃目的地に到着。しかしなんと車が2台,しかも人影はなくすでに入渓しているようだ。「なんてことだ」、と思いながらも次の渓を思案する。最近爆釣情報もあった同じ早川の支流に行ってみることにした。しかしここにも先行者あり。車が1台だったので1人なら川の大きさから拾い漏れもあるだろうということで,とにかく入ることにした。

入渓後まもなくOSさんに反応があった。これなら少しは期待出来そうだと思ったがその後は全く気配も無し。堰堤を越え上流に進むと河原で休憩中の先行者早川支流のグループを発見。一人ではなかった。前に入るのはエチケットに反するのでそこからUターンとなった。時間は9時。河原の木陰で朝食をとりながらこのあとの算段を考える。最初の渓は,先行者が入ってから3時間以上は確実に間が空いたので,とにかくやってみようということになり,再び車を走らせる。
10時入渓。川まで歩いて行く途中で鹿に遭遇,少し前にも3頭の群にあった。このアタリは多いようだ。

10分ほどで入渓ポイントに到着。先行者が跳ばしているかもしれないと,やや下流から釣り上がることにした。渓相はけして悪くないのだがやはり反応がない。前回ヒットしたポイントが次々に出てくるが相変わらず反応無し。魚影もみられない。やはり先行者の影響か。時折アタックがあるがフッキングには至らず、途中でちびアマゴがヒットしたが気休めにもならず,だんだん気持ちが不安になる。予約できるわけではないので自然渓流では先行者ありは仕方がないのであるが、苦手な早起きまでしてもらったOSさんには申し訳ないな。と思いつつも更に上流へと進む。


そうこうしているうちに上流から人影,話を訊くと餌釣りで釣り上がり,途中から山菜採りをしてきたという。釣りの結果をきくとよく釣れたというので,どうやらこのおじさんの後を釣っていたようだ。途中から山菜を採っていたというので,釣りをやめたのがどのあたりだろう,などと思いながら更に進む内、前回の釣行でUターンしたポイントまできた。OSさんから少し離れた上流に入り釣りはじめると写真のやや小さめの落ち込みで初ヒット。きれいなニッコウイワナだ。ポイントの様子に反して型はまずまずの22cm。顔がほころぶ。そうしているうちに下からOSさんが上がってきた。下で16cmほどのイワナをヒットさせたとのこと。しかもポイント毎反応や魚影が感じられるという。どうやら餌釣りのおじさん、このあたりまでだったようだ。

ここからプライムタイムがはじまった。小さな瀬,ちょっとした落ち込みなどでも反応がある。底石のある中程度の落ち込みでは良型が顔を出す。OSさんに29cm近いイワナがヒット!OSさん、大満足。その後も二人に16〜24cm程のイワナがコンスタントにヒットしていった。時間は5時近い。車まで戻るのに1時間以上はかかるので,イブニングの時間帯ではあるし心残りではあるが帰路に着くことにした。

最終的には二人で14匹と,途中までのボウズ覚悟から考えれば上等の結果といえる。餌のおじさんどの程度抜いていったのかわからないが,リリースしてくれれば本当に良好なイワナの渓が継続できるのに。それとここのイワナは尾ヒレが大きくパワーもあって綺麗だ。最近では漁協の放流はないところなので,ネイティブなのか以前に発眼卵でも放流したのか,いずれにせよこのイワナが長く釣れる渓でいてほしいと思う。

本当にきれいなイワナだ。右の小さな落ち込みからでた。尾が大きい!パワーありますよ。
イワナポイント















イワナ




5月17日  早川支流  気温18度  くもり 水温11度
最近一緒になることの多い友人のルアーマンから,そろそろ早川本流がいいかもしれないという情報があったので、出かけることにした。本流は川幅もありのびのびやれることと、大物の期待もあるので楽しみだ。今回はもう一人ルアーマンを加えた3人での釣行となった。

今回も2時45分に我が家を出発。途中で二人を乗せて早川へ向かう。R52から早川沿いに車をすすめる。今にも降り出しそうな空を見ながら,本降りにならないことを祈る。今回の入渓予定は奈良田のゲートの上だったが,途中の本流の水量に,多分これでは厳しいだろうと言う結論になり,急遽予定を変更することになった。しかし本当に本流は水がない。

早川支流地図をみながら次の川を物色する。保川,雨畑川,等々。しかしこれらの川は大分攻められているだろうということで,3人とも知らない支流を覗いてみようということになり,地図を頼りに入渓点を探す。車を降りてしばらくあるくと水音が聞こえてきた。思ったより川幅はある。入渓したあたりは写真のように比較的穏やかな渓相の中渓といったところだった。

それにしてもこの時期の渓の緑鮮やかさは格別だ。この中にいるだけで爽快な気分になれる。はじめのうちは小さな落ち込みが連続するフライ向きの渓相だったがしばらく歩くと大岩が現れ,水深のある素晴らしい渓相に突如変わる。ここから後の渓の写真がなくてすみません。釣りに夢中になってしまったのです。次回ご紹介します。

初めのうちは渓相の良さとは裏腹に,魚影,アタリともなく首を傾げながら釣り上がっていく。ポイント3人とも落ち込みと開きを交互に攻めていったが,入渓点に近いせいか,落ち込みは反応がない。ルアーで攻められない小さなポイント(右の写真のマーク)をフライで狙うとようやく初ヒット。しかし15cm弱のかわいいイワナ。その後も20cm以下と思われる魚のアタックが2度ほどあったがフッキングせず。そのうち,渓相はますます良くなり,良型のイワナが飛び出してきそうな大きな落ち込みが連続し出す。このあたりからルアーを追う魚影が見え始めた。

ヒット!ルアーマンのF氏に初ヒット。24cmほどのイワナだ。サイズがよくなってきたのでみんな期待で気分が高揚し始める。フライの私はといえば落ち込みに加え,小さなポイントもチェックしてゆくので釣り上がるテンポが二人より遅い。次々に目の前に現れる好ポイントにルアーの二人は逆に足早になる。

そうこうしているうちに,私に2匹目がヒット!今度はさっきよりサイズがいい。やはり上流に行くに釣れ型が良くなっていく。ポイントは今回も水深30cm程度のやや浅めの小さな落ち込みの上の肩のあたりで出た。写真の手前の岩にラインを載せ,ドラッグフリーで流すと,着水と同時に一度出たがすっぽ抜け,続けて同じ形でフライを入れると,今回は肩の部分の沈み岩の前でバシッと出た。さっきイワナ21cm左のイワナが出たポイントより型が良いので引きも強い。上がってきたのは21cm強のきれいなイワナだ。この渓のイワナは稚魚か発眼卵からのものらしく魚体がとてもきれいでヒレも張っている。


このあと、10mほどの滝を含め大きめの落ち込みのほとんどで魚影が確認できた。ただし,ハッチがほとんどなくドライへの反応は少なかったものの,ルアー組には25cm前後が6尾ほどヒットした。予定外の初渓だったが渓相,魚影,魚体が期待していたよりずっとよく,今後楽しませてくれそうな気がする。



ルアーに来たイワナ。平均このサイズだった。
イワナ24cm




5月14日  下泉河内  気温16度  晴れ 水温未計測
水曜日の三峰川釣行は若干の消化不良の感もあったので、あまり出かけない日曜ではあったが,夕方からの時間だけイブニング狙いでいつもの「下泉河内」を覗いてみることにした。

大井川本流から下泉河内沿いに車を走らせて行くと,餌釣り師に3人程すれ違う。今日は日中は人が入っているようだ。多くは期待できないかもしれない。
いくつか入渓点をチェックしながら上流へと向かう。車は途中1台だけだったがさっきの餌釣り師のことも頭をよぎったので,上流寄りに入ることにした。大分減水しているので,淵や堰堤狙いになるだろうと思い,堰堤が続く神社下から入ることにした。

水が少なく,落ち込みも
魚の気配がない。それでも一応フライを放り込みながら釣り上がったが,反応はない。
最初の堰堤に着く。堰堤と行っても小さいので,勝負は一発。ユスリカのハッチが大量にみられるので,CDCのユスリカパターン(#16)に替え,遠目から流れの筋を狙いキャスト。いいポイントに入った。そのままフリーで50cmほど流れたところでアタック!でもドラッグが掛かりはじめていたらしく喰い損ねでフッキングしない。すぐに再度同じところへ落とすと,着水と同時に出た。今度はしっかりフッキングした。

サイズは20cm弱だが,朱点も鮮やかな美形アマゴ。1日やっても釣れない日もあれば,少しだけ時間ができたので竿を出してみたらヒット!これだから釣りは楽しい。この楽しさがシーズン中味わえるように,キャッチ&リリースを餌釣りの人たち含めてお願いしたい。

その後も連続して現れる堰堤に期待したが反応は全くない。ハッチは相変わらずあるのだが。そうこうしているうち,3番目の堰堤の上流をみると先行者の影。
先行者というより。そこから入渓したらしい。時間をみたら6時を少しまわっていた。丁度潮時だと判断して納竿とした。

しかし,途中気になっていたポイントがあったので納竿をキャンセル(^^)し、少しだけ様子をみることにした。そこは大きな岩があるプールで,必ずアマゴがいるのだが,かなりスレていて難しい。今日もやはり魚影が確認できる。それも数匹以上,しかし、リーダーならまだしも、ラインが見えたらあっと言う間に岩影に入ってしまう。注意しながら近づき,キャスト一発でフライを入れたが反応しない。
やはりここのアマゴは一筋縄ではいかないようだ。
でも、今年中に必ずヒットさせたい。




5月10日  三峰川支流  気温16度  晴れ 水温11度
友人のルアーマンの誘いで,以前から来たかった天竜水系に突然来ることになった。
サクラで有名な高遠町付近を流れる「三峰川」の支流が今回の釣行の目的地だ。

早朝,2時45分に家を出発。昨夜は久しぶりに早寝したのでさほど眠くはない。
途中で友人のF氏と合流,車はF氏のアメ車となった。快適,快適。

精進湖から山梨へ抜け,甲府南インターから中央高速へ。しかし長坂と小淵沢の間で事故発生でこの間が通行止め。
仕方ないので須玉で降りてR20を北上。まだ早朝6時前後なので道路は空いている。そのまま茅野まで走りR152,
通称杖突街道に入る。このあたりはカーナビのありがたさをあらためて感じた。
杖突街道は高さのせいか,道中の桜がまだ十分きれいで、特にしだれ桜がみごとだった。思っていたより快適な道で,高速を使った
諏訪経由の必要は全くないといってよい。

沿道の桜やら山吹を眺めているうちに高遠の町が近づく。ガソリン補給で立ち寄ったスタンドで気のいいおじさんに様子をきく。
目の前を流れている川でも釣れるときいて二人でびっくり。すぐそばの駐在さんが名人でよく釣っていたらしい。

二人とも初めてなので,入渓ポイントを探しながら美和湖のバックウォーター辺りに流れ込む支流の黒川に入った。
ここから出ているバスは昨年出かけたF氏のホームグラウンドである野呂川の流れる広河原へ向かっていることがわかり,直線距離の近さにびっくり。

川沿いにしばらく走ると戸台川との合流点についた。戸台川はすぐに堰堤となり,その上はしばらくざら瀬のようなので左の小黒川方向へ入ることにした。渓相は良さそうだ。川底に石も多くどこからアマゴが飛び出してきてもおかしくない雰囲気だ。
期待を胸に#3のバンブー(昨年秋にカスタムオーダーしたが,まだ魚はキャッチしていない)でキャスト開始。しかし,しばらくの間二人とも全く反応無し。ハッチらしきものも全くない。この辺りはかなり攻められているだろうからもう少し上流に期待することにした。

そうこうしているうちに,F氏にやや小ぶりではあるがアマゴがヒット。このあたりからルアーを追ってくる魚影が見え始めた。
しかしドライには反応がない。水温は11度なのでドライに出ない温度ではない。落ち込みを丁寧に狙いながら釣り上がる。
アマゴそのうち,枝沢上流から水を落とし混んでいるポイントでドライにようやくヒットしたが、水面から突き出た石にリーダーがひっかかりバラシてしまった。

そのうちF氏にイワナがヒットしたが,魚影の割に喰いは今一つだ。さらに釣り上がると中央にアマゴが2、3匹定位している少し大きめのプールに出た。流れ出し部分に岩のえぐれがあるので先にそちらをせめてみた。フライをキャスト,着水と同時に出た,がフッキングしない。
再キャストしたらドラッグがかかる寸前でヒット。20cm程度のイワナだが流れ出しの水にのって下流に走った一瞬,テンションがゆるみまたバレてしまった。今回のフックはバーブレスでもベンドカーブの甘いタイプであったのが災いした。

気を取り直すため,ランチ休憩とした。二人で昼食をとりながら何気なく上流をみるとなんと人影。先行者がいた。しかも追いついてしまったようだ。
どうりで魚影の割に反応が少ないわけである。みているとテンカラらしい。ますますフライは苦しい。イワナしばらく休憩しようと思ったが,その先に大きな堰堤が見えたので,そこまで行って別の支流に移ることにした。先行者は堰堤の上に上がったようだ。堰堤の落ち込みでF氏のルアーに22、3cmの綺麗なイワナがヒットした。写真をとってリリース。

ガソリンスタンドのおじさんに聞いた山室川という別の支流に入ったが、途中は典型的な里川。半信半疑で釣り上がったがやはり全く反応無し。上流へ近づくとだんだん渓相が良くなってきて
小さな落ち込みの脇などでアタックが数回あったが,型が小さい。イブニングに期待したがどうも芳しくない。6時をまわったので残念ながら納竿とした。自宅に11時までにはつけるかな?

でもまた来たい。




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