質問:
神が愛の神であるならなぜこの世の中には苦しみがあるのですか
答え:
聖書によれば、人類がおかれた世界にはもともと苦しみがあったわけではありません。神が私たちに与えてくださったエデンの園といわれる世界は、苦しみも恐れもない世界でした。
ところが、人間の始祖であるアダムとエバが神に背いたために、この世界には罪が入り、死が入り、恐れや苦しみが入ってくるようになりました。罪のために私たちと神との関係が、以前のような正しい、親しい関係ではなくなってしまったのです。罪のうちにある今の私たちは、神様が最初に造られた様な本来の人間の姿からはかけ離れています。人は神とともにいのちの恵みにふれて生きるように造られたのですが、私たちは神を礼拝したり、神様を求めたりしません。かえって、神様なんかいなくてもやっていけると思い込んでしまったり、自分のために(自分に仕える)偶像を作ったり、自分が神であるかのようにふるまっているのです。ここに罪の本質があります。
親が子供のためにいのちを与えてくれたり、生きるために必要なものを整えて、一生懸命に育ててくれても、感謝もせず、無関心で、心を向けようともしない子供がいたらどうでしょうか。私たちは神様に対してこのようにしているのです。神の恵みなしには私たちは一瞬たりとも生きられないものであることを忘れてはなりません。
この世に苦しみや、さまざまな問題がある根本的な原因は、私たちのうちに罪があること、そして私たちと神様との間の関係が損なわれていることにあります。しかし、聖書には、神はこのような罪と死の内にあるもの、神様にも自分にも、人にも罪を重ねてきた私たちを愛して、私たちが本来のいのちの世界に生きることができるように、人間らしい生き方を取り戻していくことができるように、神様が働いておられることが語られています。
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