キリスト教 ひとくち Q&A 115-050307

質問:
「どう生きればいいのですか」


答え:                                                    岩井清
  10代の子供たちが犯罪の加害者になってしまうというニュースがあとをたちません。暗澹たる思いの中、親も先生も、見守る大人たちも、子供をどう導いていってあげればいいのか途方に暮れてしまいます。
 聖書の中で紀元前8世紀の預言者ミカは次のように述べています。ソクラテスや釈迦より以前の人です。
  「主はあなたに告げられた。人よ。何がよいことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだって あなたの神とともに歩むことではないか。」
 つまり、人は正しく、誠実な愛と憐れみを示しつつ、神を畏れ敬いながら謙遜に生きればよいのだと教えているのです。実に明快です。しかし、これがなかなか難しい。神を畏れ謙遜に生きるとは、命すら神様に頂いたものであり、こうして生きていられるのも、空気を備え、日光を与え、雨を降り注ぎこの地上を潤してくださる神様のみ手の中ではじめて可能になるのだということをかみ締めて生きること。子供もそうです。神様からお預かりしているものなのです。
 新約聖書でイエス・キリストの生涯をたどってみると、まさにミカが述べたとおりの生き方をされたことがわかります。どう生きれば、喜びに満ちた人生になるのか、キリストに導かれて歩むとき、きっと視界は開けてきます。

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