Q:
クリスチャンにとつて「死」とはどういうことなのですか。
A:
死とは本来、いのちの源である神様との関係が損なわれてしまっていること、神様との断絶状態にあることを意味していますが、神との関係が回復されたクリスチャンにとって、死とは永遠のいのちへの始まりです。
すでにキリストの十字架の血潮によって罪を赦されたものは、死に向かう人生ではなくて、永遠のいのちに向かう人生を生きているのです。ですから、恐れる必要はありません。
「死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。」(ローマ8:38〜39)
キリスト教では、永遠の生命はこの世からすでに始まっているとされます。この世の生命と死後の生命とは、たとえば、序曲とそれに続くオペラのように密接な関係でつながっていると考えられているのです。
キリスト教徒にとつて、死はもう取り返しのつかない終末ではなくて、新しい生命の始まりです。
イエス・キリストが十字架上の死を乗り越えて復活されたように、死後に天国で、先に亡くなった愛する人たちと再会し、ともに神の無限の愛に包まれて生き続けるという希望が、キリスト教信仰の根底を支えています。ですから、聖書は死について、あきらめに沈むような言葉ではなく、喜びにあふれた表現で人々に語りかけます。
キリストは言われました。「私は復活であり、命である。私を信じる者は、死んでも生きる。」(ヨハネによる福音書第11章25節)
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