Q:
聖書が言う天地創造は、進化論と矛盾しませんか?
A: 聖書の目的は人々を救い、人々にいのちを与えることであって、聖書は自然科学の教科書ではありません。聖書学の発達していなかった時代には、ガリレオの地動説さえ聖書の真理を否定するかのように考えられたことがありました。
しかし、現代の聖書学の研究は、聖書が決して自然科学の真理を語るものではなく、むしろ信仰の真理を語るものであることを明らかにしています。進化論も確たる証拠がない、即ち仮説に過ぎないのですが、聖書はその目的と意図に照らして読むことが必要であって、聖書から自然科学の研究成果について賛成、反対を論じることは正しい聖書の読み方とは言えないでしょう。
聖書が述べることは、神が世界の創造主であるということです。先に述べたように、そもそも人間は、自分自身がこの世に生を受けているという不思議に目覚めたとき、自分がどうしてここに生きているのか、自分の生きている意味は何なのか、と問わざるをえません。すなわち、私たちのいのちに関することです。
今日も私たちのいのちをはぐくんでくださる神によって生かされ、導かれ、初めて私たちは、私たちのいのちがどこから来てどこに行くのか、自分が生きる意味を教えられるのです。
私たちにとって大切なことは、聖書の中から、人間の生の本質にかかわる真理を読み取ることです。
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