キリスト教 ひとくち Q&A 101-031006

Q：
これが自分の人生の目的だ、と言うしっかりしたものがあれば、キリスト教などの宗教に頼らずに生きていけるのではないでしょうか？


A：
確かに、その考え方も一理あるでしょう。それでは、人生の目的とは何でしょう？

ある男性にとっては、一流大学を出て一流企業に入り出世する事かもしれません。その上、見目うるわしい女性と結ばれ、可愛い子供に恵まれたら言う事なしかもしれません。しかし、それが人生の究極的な目的でしょうか？

前に、NHKで「宗教への帰依」と言うドキュメンタリー番組が放映されました。それはアメリカの、主にニューヨークでビジネスに成功した人達のことでした。ビジネスで成功し、富も社会的な地位も確保した人達が、それだけでは満足出来ずに、宗教（キリスト教）に帰依していると言うのです。

哲学者でもあり敬虔なクリスチャンでもあった、パスカルは「人の心には、真の神によらなければ埋める事の出来ない空洞がある」と述べています。

また、崇高な目的をもって歩んでいた人が、その目的を達成できず、失望し、尊い生命を断ってしまうということも耳にします。

故に、人間とは、目的さえあれば生きられると言う、単純な存在ではないようにおもいますが、いかがでしょうか？


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