Q:
この世のはかなさを感じます。難しいことを考えずに、生きていればよいのでしょうか?
A:
自分の境遇を甘んじて受け止め、その中で素朴に、何の執着も野心もなく、つつましく生きられたら、それで良いと考える人もいらっしゃるようです。しかし、それでは充実した人生を送る事は出来ないでしょう
キリスト教の信仰は、人は神に愛され、神に生かされていることを感謝を持って受け止めて生きる事とも云えるでしょう。更に、隣人を愛する生き方を努めていくときに、真の喜びを見出すのです。
確かに私たちは、年をとって力が衰え、美と栄華が衰退していくのを経験するとき、人生のすべてが過ぎ去っていくものであると痛感します。
しかし、それは自分自身のことのみを考えたときにそう感じますが、後輩の成長、子供たちの成長、孫の誕生を喜び、愛し、たとえ、この世を去っても、神との永遠の交わりに移されると信じるとき、一瞬一瞬が大切な時となります。
愛のない世捨て人などになってはいけません。人間は愛するために生まれてきました。愛のみが永遠を築くものだからです。
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