今月のメッセージ 143-090904
「貧しくても幸せな家庭」

                                       永山 進牧師

「僕、お父さんとお母さんの子供で良かった」。二十歳(はたち)を迎えた息子からこのことばを聞いて、お父さんもお母さんも大感激。普段、余り親とは口もきかず、何を考えているのやら‥??と、ちょっぴり不安になる時もあったそうですが、その一言を聞いて胸のつかえが取れた心地がしたそうです。

最近、子供が親を殺す、また親が子供を殺すと言う事件が相次ぎます。本当に痛ましい限りです。それらの事件の背景にどの様な事情があったのかは分かりませんが、いずれにしても尋常ではありません。

聖書に「野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのに優る。」(箴言15章17節)また、「一切れのパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家に優る。」(箴言17章1節)とあります。これは、美しい宮殿に住み、美しい女性達に囲まれ、山海の珍味を毎日食していたイスラエルの2番目の王、ソロモンのことばです。彼はその様な贅沢三昧の生活とは裏腹に、争いといざこざの耐えない生活にうんざりしていたのではないかと言われています。

ソロモン王でなくても、「ごちそうなんてなくてもいい。賛沢な邸宅なんていらない。本当に安らげる家庭がほしい」と思っている人は案外多いのではないでしょうか。

ある人は「安らげる家庭とは、単に争いがないと言うだけではありません。一緒にいるのがうれしく、一緒に何かするのに張り合いがあり、楽しい、つまり、愛で心と心とがつながっている状態です」と述べています。

冒頭のご両親も、毎日敬虔な思いをもって、神に祈りつつ子育てを心がけたそうです。「この子を与えて下さった事を感謝します。今日一日この子に対して深い愛をもって接することが出来ますように、私達に忍耐と寛容な心をお与え下さい」と。

あなたのご家庭にも神の祝福による幸せがあるよう、祈ります。


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