今月のメッセージ 118-050905
「年老いてもなお」

「正しい者は、ナツメヤシの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。彼らは、主の家に植えられ、私たちの神の大庭で栄えます。彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、おい茂っていましょう」詩篇92:12〜14

 老後にどんな生き方をするかは、長生き社会の今日、ますます重大な問題になっていますが、その答のヒントになることが上記の聖書の言葉に述べられています。

 第一に、「実を実らせる老後」です。老後は余生と言う考え方には要注意です。老後は「余りの部分」ではありません。積み重ねられた多くの人生経験を生かして、充実した生活をする時期です。

 第二は「みずみずしい老後」です。みずみずしいとは、一般的には色つやがあって若々しいこと、生気が満ちて美しい状態を意味します。しかし、ここではそれらに加えて更に別な事が示されています。勿論、誰しも歳を重ねれば重ねるほど、肌はたるみ、シワ、シミは増えてきます。しかし、その様な肉体的な現象とは別に、常に感謝と希望に満ち、前向き且つ肯定的な心で日々を送ることです。

 第三に、その様な約束は「正しい者」に約束されています。「正しい者」とは万物の創造者、生命の賦与者なる神と正しい関係にある人を意味します。
 某老人は90歳を過ぎても元気に飛び回り、やがて怪我をし寝込むようになっても、なお神の約束に目を向け最後まで輝いておりました。その方を見舞うたびに私自身が励まされた事を懐かしく思い起こします。その秘訣は真の神を信じる信仰にありました。

「敬老の日」を前に自分の老後もそのようで在りたいと思わされます。


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