今月のメッセージ 92-021104
(おそ)れるものを持つ幸い」     牧  師:永 山  進

少しの物を所有して主を恐れるのは、多くの宝を持って苦労するのにまさる」聖書(箴言15:16  口語)

昔は「地震、雷、火事、親父」と言うほどに、人々は恐れるべきものを持っていました。しかし、「現代人は恐れるものを持たず、みな自分勝手に生きるようになって来た」と、ある評論家が語っておりましたが、確かにその様な傾向が強くなったと思わされます。

先日も、電車に乗っていた時に、高校生の数名が、周りの人々の迷惑も顧みず、大声で話し合っている光景を目撃しました。昔だったら、そのような時、大人が子供に注意するのが当たり前でしたが、今は逆切れが怖くて、うっかり注意もできません。

確かに、戦後日本は世界中の人々が目を見張るほど、物質的には目覚しく発展して来ました。しかし、その反面、最も大切なものを見失ってしまったようです。

子供は大人の鏡です。子供たちが何も恐れず、傍若無人に振舞うのは,大人達がその様な社会環境を造ってしまった為ではないでしょうか。ですから、まず大人達から真に恐れるべきお方を知ることが大切と思います。

冒頭の聖書の言葉の「主」とは真の神のことです。日本人には八百万の神々が祭られていますが、それらは全て人間の願望、欲望を満たす為に、人間によって造られたものです。
しかし、真の神とは天地万物を創造された方であり、人間をも造られた方です。
更に、それ以上に大切なことは、その偉大な神が、私達一人ひとりを命がけで愛しておられると言うことです。その具体的な行為として、神は御子イエス・キリストを救い主として、この世に遣わして下さいました。それがクリスマスの出来事です。

そのイエスを心から信じて歩むとき、心に喜び、平安、愛が生まれて来ます。その結果、家庭、職場、そして社会に平和が生まれるのです。
あなたも是非試して見て下さい。


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