今月のメッセージ 86-020401
「世に勝つものとは誰か?」 牧 師:永 山 進
「神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った信仰です。世に勝つものとは誰でしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」(Tヨハネ
5:4,5) 私達が生きている「この世」を浮き世、また、憂き世と言いあらわす事があります。それは、浮いたようで、はかない世。定まらない世。辛いことの絶えない世の中、と言う意味が込められています。 一生の間には、何をやっても調子よく事が運び、世の中、自分を中心に廻っているかのような上り調子の時もあれば、その反対に、どんなに真面目に努力しても、報われず、わが身の不運を呪いたくなるような時もあります。 また、他人には到底わかってもらえないような悲しみに襲われ、悶々とした日々を過ごすこともあります。 しかし、そのような世にあっても、勝利する秘訣があります。 それは、イエス・キリスト(神)に対する「信仰」です。この「信仰」はギリシャ語で「ピスティス」と言いますが、その言葉はイエス・キリスト(神)に対して用いられる場合には「真実」と訳されます。ですから、イエスの真実に信頼して歩んで行くことが信仰であり、そこにこそ勝利の鍵があるのです。 イエス・キリストの真実さは、私たちに対して、様々なかたちで現されます。 その一つは「助ける、守る」ということにおいてです。聖書に、「神はわれらの避け所、また力。苦しむ時、そこにある助け」(詩46:1)とありますが、私自身も、今までに何度も、経済的なピンチ、人間関係のトラブル、進路の問題etc、の中で、助けられ、守られて来ました。 またその「真実」は時には、「慰め、励ます」と言うかたちで現されることもあります。ガンに冒され、あと数ヶ月と宣告された米国の婦人が、私に言いました。「私は、イエス・キリストを信じてきて、今、本当によかったと思っています。何故なら、イエスさまは私に『私は、よみがえりです。いのちです。私を信じるものは、死んでも生きるのです。』と約束してくださったからです。それが私の大きな慰めです」と。 |
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