(3)「もっと正直になること」
親が完全無欠で、弱さや欠点がないかのように、子供の前に振舞うのは不正直である。「私が子供を叱る時、自分がまるで優等生であったかのような印象を与えていた。それが知らず知らずに息子に敗北感と絶望感を与えていた。しかし私が正直に、自分もそんなに優等生でなかった事、ある学科は苦手で苦労したことなどを話すと、息子の瞳が輝いた。それから息子はのびのび勉強しだし、成績も良くなったのです。」とある父親は告白した。子供は、親が自分と同じ様な弱さを持っていたが、それを克服した事を知ると、勇気と希望を持つ。又、正直に話してくれた親に愛と尊敬を深めるのである。子供が「暗いから怖い」と言ったら「お父さんも、小さい時は怖かったよ」と正直に言おう。子供に勇気と希望が与えられる。子供の失敗や過ちは、親も子どもの頃経験したのではないか。適応性のある、明るい子供は過ちのない親の下で育つのではなく、正直で互いに欠点を認め合う家庭に育つ。
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