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翻訳
『Medicine -- 医学を変えた70の発見』
William Bynum & Helen Bynum, ed.
鈴木晃仁&鈴木実佳訳
医学書院 2012
4200円. ISBN: 9784260015189
ヴィジュアル医学史の決定版。医学史の教科書・参考書として。そして健康と病、医学の歴史を知りたい人に。
医学の歴史とその発展がオールカラーで! 病気と健康、生と死、疾患と治療――私たちの身体と心では、どのような仕組みが働いているのか。紀元前の古代エジプトで書かれた外科パピルスからルネッサンス時代の解剖図譜、現代の最新機器による画像まで、豊富な図版(382点)とともにつづられるヴィジュアル医学史の決定版。
医学書院のウエブサイト
『清潔の歴史 美・健康・衛生』
ヴァージニア・スミス著 鈴木実佳訳 解説 鈴木晃仁
東洋書林 2010 ISBN: 9784887217645
この書物の翻訳を始めたころ、我が家を賢い猫が訪れるようになりました。この猫が、身づくろいが大好きで、熱心に身体の手入れをして、なんともいえず満足そうにするのを見ていると、動物の身づくろいの章が思っていた以上にこの書物の議論にとって大事なのかもしれないと感じられました。身体表面の清潔と、内面の潔癖さの重視の反転を体現する修道者を身近にする機会には、翻訳期間中に恵まれませんでしたが、洗浄や化粧や運動鍛練も含めて、日常生活で普通に行っているさまざまなかたちの清潔・衛生が、長い歴史的背景をもち、かつ、すぐそこにあって日々繰り返されていることの面白さを認識できます。それに、cleanという名にふさわしい清潔感のある本に仕上がっています。
CLEAN: a history of personal hygiene and purity by Virginia Smith, Oxford University Press, 2007
東洋書林のウエブサイト
『茶の帝国:アッサムと日本から歴史の謎を解く』
アラン・マクファーレン&アイリス・マクファーレン著 鈴木実佳訳
(東京:知泉書館、2007)
アイリス・マクファーレンによるアッサムで過ごしたイギリス人女性としての体験の記録(エピソードに富んでいて面白い!)から始まり、文化人類学者として多くの優れた業績をもつアラン・マクファーレンが、人類の歴史に大きな影響を及ぼした茶という植物についての明晰な分析と、アッサムで幼少時代を過ごした個人的体験からくる想いを見事に組み合わせて語ります。学術書というより一般向けの書物ですが、知的刺激に富み、日本のお茶に興味のある人、紅茶が好きな人、イギリスの歴史・文化に関心を持つ人、お茶というものをもっとよく知りたい人などなどいろいろな方に楽しんでもらえると思います。
知泉書館
Green Gold: the Empire of Tea, by Alan & Iris Macfarlane, Ebury Press, 2003.
研究書
論文
‘Sharing One’s Story and “a Faithful Narrative of Every Event”’, Special
Issue: Jane Austen, Critical Survey 26-1(2014): 59-75.
Akihito Suzuki and Mika Suzuki, `Cholera, consumer and citizenship: modernisations
of medicine in Japan', in The Development of Modern Medicine in Non-Western Countries, ed. Hormoz Ebrahimnejad (New York and London: Routledge, 2008): 184-203.
Entries of 'OGINO, Ginko' and 'YOSHIOKA, Yayoi' in Dictionary of Medical Biography, ed. William F. Bynum and Helen Bynum (Westport, CT: Greenwood, 2007).
‘Sarah Fielding and Reading’, The Eighteenth-Century Novel: A Scholarly Annual ed. Albert J. Rivero, 2(2002): 91-112.
‘The “Words I in Fancy Say for You”: Sarah Fielding’s Letters and Epistolary
Method’, The Yearbook of English Studies 28 (1998): 196-211.
`The Little Female Academy and the Governess', Women's Writing 1 (1994): 325-39.
「不運な女」と「堕ちた女」 ―― 十八世紀から十九世紀の慈善と売春婦、『身体医文化論3 腐敗と再生』小菅隼人編 (慶應大学出版会、2004): 208-28.
「女性とケア—イギリスにおける出産」『〈ケアの人間学〉入門』浜渦辰二編 (知泉書館、2005):85-100.
「近代イギリスの家庭の薬・薬の知識」『くすりの小箱: 薬と医療の文化史』湯之上隆編 (南山堂、2011): 112-26.
茶の流行と警戒心: When Something Exotic ‘Singularly’ Prevailed 『日本ジョンソン協会年報』36(May 2012): 14-18.