HEAVY HEAVENの素敵な過ごし方
'05.08.12 更新
他に何もないんだ! 〜いまさら・・・でもないかな?!の「戦闘妖精雪風」の感想文〜
最初タナベエージェンシーさんの堺さんのプロフィールに載っていたこのタイトルを見て、「なんだ? 『サクラ大戦』の類似品か?」などと思っておりました(^^;)。それでも何となく気になったので『雪風』の公式HPを見に行った所、プロモーション映像がメチャクチャカッコよくて、元々戦闘モノが好きだったのも相まって、つい勢いでついにOPERATION5まで購入してしまいました(^^;)←かなりの大バカ(-_-;)。
『戦闘妖精雪風』は神林良平さんの小説「戦闘妖精・雪風<改>」と「グッドラック戦闘妖精・雪風」が原作です。
舞台は近未来の地球。
33年前に謎の異星体・ジャムの奇襲を受け、人々はその存在を知る事となった。幾多の戦いの後、何とか南極地点の霧の筒状の惑星・フェアリーに追い込むことに成功、平穏を取り戻し、人々の記憶からジャムの脅威が薄れつつあるものの、フェアリー内部では未だにジャムとの攻防戦が繰り広げられていた。
高性能コンピュータを搭載した戦術戦闘電子偵察機・スーパーシルフ“雪風”。“雪風”の任務は、『たとえ友軍機を見殺しにしてでもジャムとの戦闘を記録し、それを必ず生きて持ち帰ること』。非情かつ冷徹な任務ゆえ、味方からは『死神』呼ばわりされている。
特殊戦第五飛行隊、別名『ブーメラン部隊』に所属している深井零。“雪風”のエースパイロットの彼は、他者とのかかわりを極端に拒み、人間の感情すら押し殺し、徐々に『雪風』と同化していく。
しかし、『雪風』自身が零の制御を超えた知性体としての能力を徐々に発揮し始める。
はたして『雪風』の真の能力とは?
そしてなかなか本性を表さない異星体・ジャムの真の目的とは? そもそもジャムとは一体?
・・・というのが大筋のストーリーだと思われます(^^;)。
十数年前から熱狂的なファンが多く、壮大な世界観もあって、映像化は難しいとされていたようです。
上記で「つい勢いで」と書きましたが、実は結構悩みました。それは、アマゾンの皆さんの感想がいまいちパッとしなかったからです。
自分自身も「京極堂シリーズ」でそれは痛いほどわかっているつもりだったので、OPERATION5を観終わるまでは原作を読むのを止そうと思っていたんですが、やっぱり気になって両方(「<改>」と「グッドラック」)読んでしまいました。
私個人の見解からいいますと、私は「両方(本&OVA)見ておいてよかったな」と思いました。
確かに、原作を先に読んだ状態だったらそうは思えなかったと思うんですが・・・。
OPERATION1を観た時点で感じた、「かなり原作を端折っているんだろうな」という感想が、原作を読んで実証されたというか。逆に「あぁ、そういうことだったのね」っていうのが判ってすっきりはしましたが。
別に「これはこれ」として切り離さなくてもいいんじゃないかなぁ〜と思いますよ。
映像は、CG技術の発展と航空自衛隊全面バックアップのおかげで、とてもリアルで綺麗な戦闘シーンに圧倒されます。「ザ 蟹」による音楽も世界観とマッチしていて素敵ですし。が、いかんせん短い(^^;)。まぁ、あの映像を見たら致しかたないかな、とは思うんですが、それにしても短すぎる(-_-;)。
そんな登場人物たちの情報量が少ない中でも、いかにブッカーが零を愛し、零もブッカーにだけは心を開いて、絶大な信頼を寄せている、というのはヒジョ〜によく解ります。
それでも欲を言えば、零と雪風、零とブッカーとの関係性の部分だけでももうちょっと描いて欲しかったな〜と思います。それぞれ原作の方が人間くさいですし。
一応こちらにそれぞれのつたない感想を書きましたので、興味のある方はどうぞ(^^;)。
さて、堺さん演じる「深井零」。これがねぇ、堺さんに似てるんですよ。キャラクターデザインを務めた多田由美さんが描いた零が「細身でなで肩、色が白い、でこが広そう(爆)」。HPで画像を見た瞬間に「堺さんを見て描いたんじゃないか?」と思ったくらい似ています。原作者の神林さんからも映像特典の中で「(零の)イメージにピッタリで、すんなり聞けた」と太鼓判押されているほどです。
「この仕事を受けてから原作を読んだ」と言う堺さん。多分、堺さんも嵌ったんでしょうね。堺さん自身がすごくこの作品を、そして零を愛しているな、というのが聞いていてひしひしと伝わってきます。特に零が自分の感情を吐露する部分(「他に何にもないんだ!」とか「俺には関係ない」とか・・・)は必聴です。
映像特典のキャストインタビューで堺さんは、声優体験について、「舞台や映画、テレビと違って、感情の幅が予め用意されてるって言うのが面白い。自分が遠くに行ける感じ」と語っております。う〜ん、堺さんらしいたとえ方だ(^^;)。
零は基本的に無口なので、話す時はヒジョ〜にぼそぼそっと話します。そんなんですから、戦闘機に乗るシーンだと、マスクを被った時のこもった感じの効果を施してあるので、スピーカーからだとセリフが余計に聞き取りにくくなります(ちなみに、専門用語はさらりと聞き流しております(苦笑))ので、初めて見る場合は、ヘッドフォン使用を強くオススメします(苦笑)。
余談ですが、雪風とエヴァンゲリオンの世界観って結構かぶってる気がするんですが(^^;)。わ、私だけかなぁ?
シンジくんと零の性格とかさぁ〜、セカンドインパクトとジャムの襲来とかさぁ〜(両方とも南極大陸絡みだし)、使徒とジャムの真の目的が読めないとことかさぁ〜・・・、似てない?(苦笑)