チャールダーシュは、ハンガリーのジプシー舞曲の1つ。
2/4拍子で、前半はテンポの遅いラッサン。後半は急速なテンポで、シンコペーションリズムが特徴的なフリスカ、の2つのパートで構成されている。
チャールダーシュの語源は、ハンガリーに古くからある、宿屋兼酒場を意味するチャールダらしい。このチャールダで踊られていた曲から、
チャールダーシュの形式が出来上がったということだ。
19世紀にはヨーロッパでチャールダーシュが大流行し、チャールダーシュ禁止令が出るほどだったという。凄い!こんなハードな曲を踊りまくったら、
体に悪そうだ。
モンティの他の曲は大して知られていないが、この「チャールダーシュ」は有名で、これも演奏会などでは好んで選ばれる。 ニ短調→途中でニ長調
わたしは聞いたこと無いのだけれど、この曲のオリジナルはマンドリンで弾くらしい。当時モンティはマンドリン合奏団を組織していて、その合奏団のために
書いた。
しかし、発表された当時から大人気だったため、ビアホールや酒場などでヴァイオリンで演奏されていた名残と言うか何と言うか、今ではヴァイオリン曲として
知られている。
そもそもモンティは、当時大人気だったヴァイオリニストで、そんなヴァイオリニストとしての自分の技巧や魅力を存分に発揮するために作っているので、
聞き所、聞かせどころ満載。後半のスピード感と華やかさは、同じチャールダーシュの形式で書かれたサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」と良い勝負。
この曲を素敵に弾くヴァイオリニストはたくさんいるけれど、特筆すべきは、かつてNHK教育テレビで放送していた「うたえリコーダー」という番組にレギュラー
出演していた、金子さんというリコーダー奏者の人が、この曲をリコーダーで演奏したのを、わたしは聞いたのだけれど、凄かった!!!あれは感動した。
それに影響されて、あの当時、わたしは一生懸命リコーダーを練習したもの。CDが出ているのなら、是非手に入れたい。
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