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kon.1 パブロ・デ・サラサーテ 「ツィゴイネルワイゼン」 | |
Pablo de Sarasate 「Zigeunerweisen」op.20 | |
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1 モデラート moderato | この始まりの旋律は有名。志村けんもコントで使ってたからそれで 覚えてる友人が何人かいた。みんな見てたんだね。 そういう人にとっては、この曲はお笑いの曲という印象が強く、真面目 に聞く曲ではないらしい。 悲劇的な感じ。曲調においても、この志村けんの影響に於いても。 |
ラッサン |
2 レント Lento | 1のモデラートと2のレントで第1部。引き続き悲壮感漂う感じ。 | |
3 ウン ポコ・ピウ レント Un poco-piu lent |
第2部。ヴァイオリンに弱音機を付けて演奏する。ここまでがラッサン。 | |
4 アレグロ モルト ヴィヴァーチェ Allegro molto vivace |
第3部。ここに出てくる単音のピチカート(バックの音が少し小さくなり、 ヴァイオリンがたらららランタンタンタラララララ・・・とやるところ)は、 全部左手(弦を押さえてるほうの手)で弾いてるので難しいんだって。 弦を押さえながら空いてる指で弾くんだから凄い! 急速、難技巧の連続で大盛り上がりして終了する。 |
フリスカ |
原曲はフルオーケストラをバックに、ヴァイオリンソロ1名で演奏されるが、リサイタルなどでヴァイオリン1名+ピアノ伴奏1名という組み合わせでやることの |
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ピアノ伴奏バージョン。この人は、他の曲もそうだが曲に酔うというより自分の演奏に酔うタイプの様に感じられる。テンポは遅め。 |
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この人の演奏について、「技術だけでなく、この節回しも、聴き手に与えるスポーツ的会館も、誰も真似が出来なかった。『ツィゴイネル |
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ツィゴイネルワイゼンは、やはり演奏家にとっても魅力的な曲なようだ。なにしろ凄いところを見せられるのだからね。 |
わたしはツィゴイネルワイゼンを生で聞いたことは無いのですが、以前「徹子の部屋」に日本人の男性ヴァイオリニスト(名前忘れた)がゲストで来た時に その人が徹子の前でツィゴイネルワイゼンを演奏しました(ピアノ伴奏で)。ツィゴイネルワイゼンは、演奏する姿も興味深い。ここでこんな動きをしてたのか〜 という驚きの発見がいくつもあった記憶がある。その人の演奏も凄く良かったと思う。 *1 ピチカート ・・・ピチカートというのは、弦楽器の演奏方法の一つで、弦を弾(はじ)くことです。主には、右手(弓を持っているほうの手)で弦を 摘まんで弾く。その場合、ピチカート部分が長く続く時は弓を膝の上なりに置いて右手を空にして摘まみますが、1音、2音だったり その前後にピチカートの無い演奏をしている時などで膝に置く時間が無い時には、弓を持ったまま弾きます。いそがしい! ツィゴイネルワイゼンの場合、右手は普通にメロディーを(弓で)弾いているところに、左手で合間にピチカートを入れている。 と字で見るとそんなに難しくなさそうだけれども、左手はヴァイオリンの首をつかんでいる訳だし、右手のメロディーの為に弦も 押さえなきゃいけないし、その隙を見て弦を弾くんだからやっぱり難しいのだろう。右手のピチカートは普通親指と人差し指でつまむ のだが、左手の場合は開いてる指で掌側から指先側に引っかくようにして弾く。手が攣りそう!胡弓バージョンの演奏も見てみたい。 どうやってるんだろうか。 *2 ヴィルトゥオーソ・・・ ラテン語のVirtus(ヴィルトゥス)から来たイタリア語。本来は芸や道徳に、優れた人を指す言葉だったが、今では、 特に音楽の世界で、技巧の優れた演奏家に対して使う。 本来は、品性もあって、真面目で、技術もあって、正確で、という音楽家をヴィルトゥオーソと言うのだそうだが、 なんかの本にも書いてあったが(何だか忘れちゃった)、真面目で品性もあって、というよりも、練習なんてしない(ように見える) のに難しい曲を弾きこなし、悪い噂もちらほらあったり、時には楽譜等も無視してみたり、性格的に何か問題があったり、なのに 技術はもの凄い!というような人のほうがヴィルトゥオーソのイメージに合う気がする。悪魔と契約して技術を買っているようなね。 パガニーニやリストなどは、そういうイメージとも合うが、世間的にもヴィルトゥオーソと認知されている感じで良いですね。 |
スペインの作曲家、ヴァイオリン奏者。 |