「言の葉」


昔から日本には、「言の葉」信仰というものがある。発した言葉が本当に起きてしまうというものである。だから、結婚式などのめでたい行事の時は、縁起の悪いことを言わないわけである。こうしたことは迷信と思っていたが、最近の脳科学の本を読んでみると、あながちそうとは言えないようである。「言葉は真実になる」ということも真剣に考えてみる価値はありそうである。確かに、今朝起きて、「気持ちが良い」と思えば、気持ち良いわけだ。挨拶をしたり、声かけをするとしないとでは、気分も随分と変わってくる。また、「ドリーム・カム・ツルー(夢は必ず叶う)」というのも真実かもしれない。「病は気から」というのもある程度同じ範疇に入るだろう。「ことば」、「夢」、「気」、いずれも目には見えないけれど、見える身体や、周りの環境を左右するもののように思う。いつも気分良く過ごすには、良い言葉をどれだけ頭に蓄え、用いるかにかかっているように思える。('07/07/10) 

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