何が邪魔をするのだろう

 アスリートたちがメダルを狙う時に、それを意識しすぎて力が入って失敗するということをよく聞く。多くの時間費やした技術の習得がうまく生かされないのである。何が邪魔をするのだろう。物事に集中できないということは、他の要素が関係している。筋肉の硬縮してしまう私もいろいろな要素で身体が硬くなるが、その邪魔をする要素をカットすることにより身体の安定が得られないかと考えている。脳性まひというこの私の障害は脳のまひだけではない。脳が働きすぎていると、最近感じている。見ること・聞くこと・嗅ぐこと・触ること。この中ですぐにできるのは、見ないことかなと思う。わたしの記憶することは、多くは画像になっているようだ。だから、見ないことは脳の活動をやや抑えるのに役立つ。それと同時に、安心できる心地よい画像をあらかじめ用意しておいて置き換えれば、脳の沈静化に寄与するかもしれない。そう、マイ・マインド・コントロールである。('07/09/10))



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