「そのままの君でいい」という年齢はとうに過ぎて、人と会う時、気をつけなければならないと思うようになった。「見栄え」とはよく言ったもので、周りの見る目はまず、見た目で判断する。次に発せられる言葉である。猫背や、ひしがれた声は相手に好印象を与えないし、健康にも良くない。少し胸を張って、落ち着いた声でゆっくり話す、ように心がけている。息は腹式呼吸、目は相手の目を見る。相手を逃がさないぞ、こっちには自信があるんだぞ、と思いつつ、話をする。人はなりたいものになれるという。自信がないと思えば、自信はないのである。早口は意味が伝わらないこともあり、軽んじられる。手話が付いていけるくらいがいい。高齢者は低い声が聴きやすい。本当に口先ではなく、口全体、顔全体を使って話すくらいに考えている。そう、微笑みはまさに効果的である。相手の顔も穏やかになる。相手の話を聴く。さえぎってはいけない。こうしたことが自分の姿を造っていくと思う。 ('07/05/03) |