尺骨神経まひ


身体の治療に行っていて、意外と聞く症例が、尺骨神経まひというもの。手は橈骨・正中・尺骨の三つの神経の支配を受けている。ひじを強く打つと「ジーン」と電気が走る感じがすることがあり、これが薬指の一部と小指をつかさどる尺骨神経。神経が細いところを通っているので、圧迫したり、引っ張ったり、ひじや手首を曲げっぱなしにしておくと、まひして手のひら、指が動かなくなる。物を握るどころか、指が真っ直ぐに伸びなくなる。その手にしびれが起こる。筋肉のつっぱりや衰え、無感覚が生じるので、神経に圧迫をかけないこと、回復させるため、気長にトレーニングが必要になる。力が入りすぎるのも、またその逆に力入らないのもまったくつらいものである。


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