「重力に負けるな!!!」
街路樹を通り抜けるとき、落ち葉が見られるようになりました。まぶしい夏の光で光合成をして、栄養をたっぷり樹に供給した葉たちは、その役目を終えて、今度は地の栄養となっていきます。これも自然のサイクルの一部。「時間が経つと落ちていく」、これは自然の法則なのかと思います。人間も地球の土を構成する元素からできているので、老いて土に帰って行きます。幼子は寝ていて、そして、はいはいをし、やがて、重力に逆らって立ち上がり、歩き出します。その高さを得た眼をもって、遠い景色を望みます。高い山も制覇します。ロケットで宇宙空間に乗り出そうともします。地表から離れることが栄光かのように、また与えられたミッションかのように登っていきます。けれどもだんだん歳をとってくると眼を下げざるを得なくなります。重力は強力に働き、老いた者に杖をつかせ、ベッドに横たわることを強います。でもやはり、重力に負けるな! |