日本人はウインクが苦手

 アイヌの人や沖縄の人は一般的に顔の彫りの深い。二重まぶたになっている。そして、ウインクができ、耳垢が湿っている。欧米人も黒人もその傾向がある。ところが日本列島の真ん中あたりには、目の細い一重まぶたの人の比率が高い。その人たちは北の方から南下してきた民族の遺伝子が受け継がれている。北の寒い状態で、寒さを防ごうとして、目は細くなり、耳もふさがれるので耳垢が湿っていない。なるべく身体の表面積を小さくしようとして手足の短い比較的ずんぐりむっくりの体型になった。とすると、初め彫りの深い人々が日本列島に住んでいて、その後朝鮮半島などを通して北方民族が入ってきて混血して、今日の日本人が形成されたと考えられる。だから日本人の多くはウインクが苦手なのだ。二重まぶたの人に会ったら、「ウインクが上手いでしょう。耳垢湿ってない?」と訊いてみると大体あたっている。  


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