まだ省エネという言葉もなかった頃のある暑い夏の日、冷蔵庫の扉を開け放ちにして、台所を冷やそうと実験をしようとしたことがある。さて、台所は冷えるのか、暖まるのか。今考えれば自明の理だが、冷蔵庫は冷やすものだと思っていた。しかし、電器の仕組みを考えてみると、電気を消費しているのには変わりない。暖まるのである。器具は違うけれど、今も同じ事をやっている。クーラーは部屋を冷やすものだ。でも総熱量としては暖めているのである。また外を歩くと、暑さで仕方がないとはいえ、エンジンの苦しそうな音がする。エアコンにエネルギーを使っているからだろう。お店や病院などに入ると冷えすぎている空調。従業員はハイソックスを履いて、寒さ対策していると言っていた。世界的には人口が増えている。そのためにもエネルギー消費は確実に増えていくだろう。本当にこれからどうなっていくのだろう。それにしても、額に流れる汗とともに、この朝食を食べるとは滅多になかった経験だ。('08/08/09)
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