「健康でいる方法」


 息を吐くことは健康にいいようである。二酸化酸素を出すわけだが、これは大気中にも、身体の中にも多くあってはならないものだ。深呼吸と言う言葉にわたしたちは、息を吸うことを意識するが、逆に吐くことに重点を置いたほうがいいのかもしれない。たとえば、話健康でいる方法すことは、それができる場合、聴くよりもリラックスしていられる。「話を聴いてもらって、すっきりした」、という経験があるだろう。息を吐いているからである。また、笑うことも、歌を歌うことも、ヨガや太極拳、気功、座禅を組む、経を読む、声に出して祈る等、身体に良いとされるものは、息を吐くことと関係がある。息を吸うことは交感神経が優位になり、吐くことは副交感神経が優位になると言う。それでリラックスできるわけである。誰もが現在、物事に過敏になってしまってストレスが溜まることも多く、その対処方法として、この息を吐くと言う行為は、緊張を起こすアドレナリンを追い出す方法として有効かもしれない。実際、脳障害で筋緊張がある場合、息を吐いている間は自分をコントロールしやすいものである。それは余分な力が抜けるからである。それで、実社会においても、過緊張をなくし、正しい将来への判断・行動をするためにも、何かの前には、息を吐く、と言うのは得策ではないだろうか。
('08/06/13)


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