鼻と口だけが見えるまだ幼い顔、黄色い帽子がやけに大きい新一年生が、通学路を急いでいる。ランドセルを背負って、揺れないように両手でしっかり余ったベルトを握っている。まったく初々しい。何にでも最初があって成長していく。いつも新しい気持ちでいたいものだ。わたしたちの「NPO法人シー・ディー・シー」も4月9日で丸5年を迎えた。ちょうど一年生のお兄さん、お姉さんになったくらいだろうか。周りの人々に支えられて、だいぶしっかりしてきたと、思える時期にさしかかっている。だからこそ、「初心忘るべからず」の時期でもある。ここで謙虚になって、いつも教えられる側にいたいと思う。支えてくださっている人々に感謝し、さらに教えを請いたいと願う。そうすれば、知恵や知識が経験が、さらに増えてくる。心を空にして、そう、純真な、水を吸う前のスポンジのような新一年生のようでありたい。('08/04/09)
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