「新しい環境には……」


新年度を迎え、進級・進学、就職と、周りの環境が変化して本人も、そしてその周りも生活を順応させるのに大変な時期になりました。
世間では、「五月病」と言い、慣れない状態に、うつになったり、強いストレスを感じる日々が続くかもしれません。いつもわたしたちは環境と対立しているような気持ちになっているかもしれません。それが良い方向に働けば、楽しみになるかもしれませんし、生き甲斐となる場合もあります。
身体が季節についていけず、その結果、変調をきたし、思い通りにものが運ばず、ついつい周りに当り散らしたり、「うわーー」っと、叫んでしまったりするかもしれません。これがまた、春の昼夜の寒暖の差の激しさに触れると、もう大変です。木の芽時といいますか、いろいろと起こってきます。風邪を引く、暖かいといって頑張り過ぎて、怪我をする、捻挫をする、まあこうした意味で病院に通う事も多い季節のように思います。
といって、この季節を過ごさないわけにはいきません。どうすればこの波乱の時期を無事やり過ごせるのでしょうか。本人の忍耐、周りの理解はもちろん必要です。そして、環境の変化を受け入れるというのも大事なことのように思います。
中途障害で、「障害受容」ができた人が、最も生活に順応できると言います。また、人は、「今の状態でいたい」という思いがあるようです。だから今の状態にできれば、安定するといえます。
それで、「今を受け入れる」ということをすると効果的です。
人はみな脳で感じ、脳が指示している訳で、「今をOK」とすれば、あとは自分の思い通りに行動できるのです。そのことにより変化する季節、少しは快く過ごせる様に思えます。('08/03/11)

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