「飛行機雲に想う」


 晴れた空に、ツゥーと一筋の飛行機雲。飛行機のエンジンが出す水蒸気。これで天気が分かる。尾がスゥーっと消えていくのが、空気中に水蒸気がないから、明日も天気。尾がボワっと膨らんでいくのが、水蒸気いっぱいだから、明日は天気が崩れる。
飛行機雲を見ていると一直線ではなくて、ポッ、ポッと連続的に噴射しているように見える。エンジンが壊れるので、フルパワーにできるのは離着陸時の数分間だけという。断続的に燃料が爆発しているわけで、ふと、わたしたちの生活も休みを取らないといけないなと思ったりする。('08/03/05)


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