「風に揺れる柳のように」


「求めざるは強し」という言葉が目に入った。他に求めないことが強いという意味だ。自立という言葉に通じるかもしれない。求めるとそれに依存してしまい、他の者の言いなりになってしまうかもしれないからだ。何かを行う時、主体が自分であることを忘れてはならない。しかしながら、大きなことを行う時、すべてのことを自分だけではできない。他の者と話し合い、煮詰めることも重要なことである。いろいろな意見が出てくる。その時、あまりに自説を強調しすぎると孤立することになる。大木は強風に倒れることがある。しかし、柔らかい草木は倒れることがない。風の吹く方向にしないでいく。それでいてその後、また日の光の方向に成長していく。この成長することこそが重要に思う。しなやかなことが活動的な行動を可能にし、生き残り、成長を続けるポイントであろう。自分が主人公の人生にしつつ、いろいろな考え、また行動に良い影響を受けていくことは楽しいものである。('07/11/07)


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