本当に覚悟をしているのか


 最近、言葉を調べるのにすっかりネットに頼って、辞典を使わなくなりました。わたしの高等部三年の通信簿に、「ボキャブラリー(語彙)が少ない、増やすように!」とありました。「ボキャブラリーってなんだ?」。その頃は家族と学校・寮の先生、友人だけが、わたしの世界だったので、使う言葉が限られていたのを担任の先生は感じていらしたのでしょう。国語辞典や英和辞典は舌を使って調べるものですからツバで普通サイズのものも分厚い大辞典みたいになっていました。「これだけ使っているのに?」と思っていましたが、原因がだんだんわかって来ました。好きな分野は覚えるけど、興味のないものを覚えようとしていなかったのです。それ以来、わからない言葉が出てくるとその都度、調べるようになりました。真剣さが関係していました。これはいろいろな分野でいえます。本当に覚悟はしているのか。まだまだわからないことは多く、これからも勉強の人生です。



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