「散歩でも行かない?」から……

ある日、朝からずっと家の中にいたので、「散歩でも行かない?」と言われ、買い物の荷物持ちの任務を担うことになりました。ちょうど夕刻でいろんな顔見知りに会います。そんな中で、偶然、わたしの絵が見たいという人と歩くことになり、わたしの家にその日、来られることになり、部屋の中いっぱいに広げて、お見せしました。ふとその時、よく行く治療院に掲げさせてもらっている作品が季節外れになっているのに気付いて、部屋に広げた絵の中から、秋冬の頃に合うものを選んで、翌週になり持っていくと大変喜んでもらえました。体調を考え、続けて治療を受け、一週間ほど経ち、なまっていた身体が快調になってきました。さて、あの日、散歩の誘いに乗らず、出かけなかったら、まだ身体がなまっていたままだったでしょう。外に出ることの大切さ、人に会うことの大切さ、そして、動かないよりも、いつでも動いた方が良い結果が得られるということを実感した一連の出来事でした。



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