強度行動障害


 激しい自傷行為、暴力などの問題を繰り返す「強度行動障害」の人たちは、家族や支援者を苦しめるだけでなく、虐待の被害者にもなりやすいものです。本人が周囲の状況や、「これから起きること」を理解して安心できるように環境を整えれば、問題を防いだり、軽減したりする場合も多いことが分かってきました。強度行動障害の支援にあたっては、強度行動障害という状態は、生来的に持っている資質そのものではなく、その特異な行動の意味を理解できない支援者等によって不適切な対応が行われ、その結果として形成されてしまった2次的・3次的障害であり、適切な支援や働きかけを忍耐強く行うことで行動障害の軽減が可能であるという視点が重要であると言われています。



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