「おはぎ」


 秋のお彼岸に食べるのが、「おはぎ」、春のお彼岸は、「ぼたもち」。いずれも一日の昼と夜の長さが同じになるころ、ご先祖さまの供養に食べられます。中国から漢方薬として入ってきたあずき、春に植えて、秋に収穫するので、「おはぎ」は取れたての柔らかい皮を付けてつぶあんで包みます。一方、「ぼたもち」は、半年経ってあずきの皮が硬くなっているのでむいて、こしあんにして包みます。今はいつでも両方食べられますが、あずきの赤が、ハンコが朱色のように、魔除けになると考えられていたようです。


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