「わたしたちの内にある特別な能力をさがしましょう !」


 障害者の過ごす時間というものは何だろうと思います。普通なら労働して最低賃金は保障されているわけですが、わたしたち障害者には当てはまりません。障害年金や福祉手当などがあるだろうと言われることもありますが、ちょっと不思議に思います。かといって仕事ができるかと言えば、対応できないことが多すぎます。ならば肝を据えて、充実した時間を模索しなければなりません。なんでもできる自由な時間。生産性は低いけど、独創性はあります。いや、障害ゆえに独創性に特化していると言えます。山下清も、水木しげるも、ベートーベンも、ホーキングも……。わたしは絵を描くことに充実感を見出しています。普通の感覚では描けないようなユ―モアとウィットに富んだものを描ければ楽しいなと思います。障害を持つ人々すべてが生きがいを持って有意義な毎日を過ごせれば、と思います。


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