「あかるい陽のもとで‐文月には…!」


夏休みが始まるこの頃は、日が長く、また7月、8月と31日の大の月が並んでいて、何か楽しくわくわくします。「外で遊んでいる子どもたちは家に帰りましょう」の町の放送が聞こえてもまだ明るい陽の中です。7月のことを、「文月」といいます。勉強を促すものかなと思ったら、七夕で短冊に願い事や歌などを書いて、書道の上達を祈ったことから、「文披月(ふみひらきつき)」とする説が有力だそうです。ほかに陰暦7月には、稲穂が膨らみを見せるころなので、「穂見月(ほみつき)」から来ているという説もあるようです。こうしてみると日本人の使う言葉には、向上心や労働から来る喜びといったものが見てとれます。黙々とひたむきに働き、その成果を喜び、感謝する、そういった文化を誇りに思います。その風土にいるのですから、子どもたちにはこの太陽のもと、元気いっぱい遊んでほしいと思います。


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