「関東大震災―大正時代の大災害―」


 防災訓練が各地で行われています。9月1日の「防災の日」は大正12年に関東大震災が起こった日であり、また立春から数えて二百十日目で、日本にとって重要な農作物である米の収穫時期に当たり,台風の来襲により,一年の努力が無駄になることもあった時期なのです。
 関東大震災では、横網町公園を地震で発生した火災による熱風が人々を襲いました。避難の際に持ち出した家財道具に火が移り、さらに巨大な火災旋風が発生、人はおろか荷物や馬車までも巻き上げ、炎の中に飲み込んでいきました。結果、横網町公園に避難した人だけで3万8000人が犠牲になったといいます。逃げる時は燃えるものを持たない、というのが教訓です。


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