まだまだ知らせ続けねば!


 「だれか、どこかに連れて行ってくれないかな、どうやって出かけたらいいのか分からないな」。私が外に出かけた話をした時に重度の肢体不自由者からよく返って来る言葉です。外出するための支援制度があることや、福祉有償運送のことを話しても、その実体を見ないうちは理解がむずかしいようで、最初の一歩がなかなか出ません。それでも、「いろんなところに行きたい!」、「友だちに会いたい!」という想いは持っておられるのです。平成15年の支援費制度以前は肢体不自由の内では、自分で外出できる方や、動ける友だちがいて自分も動け自立して外出できる方たちが外出できるのでした。でも、まだ制度を知らない方は多く、福祉サービスを利用すれば、可能な限り外出できるのだということを知らせ続けなければならないと痛感するこのごろです。


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