「二流でいい、二流がいい」
海援隊の楽曲に、「二流の人」というのがある。戦国武将黒田官兵衛が関ヶ原の戦いに乗じて九州全土を制圧し、天下を取ろうとした気持ちを歌っている。真実の気持ちは分からないが、関ヶ原が、あとひと月あるいは百日続いていれば、あるいは取れたかも。それで、取れなかったので、「二流の人」なのである。織田信長、豊臣秀吉はもはや亡くなり、彼らの側近であった黒田は、「次はおれの番だ」と思っても、九州から関ヶ原は遠く、戦いは一日で決してしまった。しかし、この「二流」が幸いして、織田家、豊臣家は一代で滅びたが、黒田家はその子孫の功労で大いに石高を加増され、江戸時代を生き延び、明治には子爵になった。九州福岡の、「黒田節」は、♪「〜これぞ真の黒田武士」と唄われる。その黒田官兵衛が来年の大河ドラマの題材になる。
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