「ハンディキャップ」か、「チャレンジド」か


 障がい者を、「ハンディキャップ」と一般に言います。「ハンディ……」というのは、スポーツなどで、強い者が弱い者と同じようにゴールできるように、強い者に例えば、重しを持たせるなどすることを言います。とすると、生まれた時、あるいは怪我、病気の発症した時から、ハンディがつくのです。強い者につけるべきハンディを負う、ということになるでしょうか。これはいうなれば、マイナスの立場からスタートするということになります。でも、ゴールに一緒に入ることはできないでしょう。そこで、障がい者を、「チャレンジド」と呼ぶ人もいます。「挑戦」という意味です。負った障がいを乗り越えていかなければなりません。現実に普通の幾倍かの力と努力が要ります。本当のところ、障がい者を何と呼ぼうと問題の解決口ではありません。その人がどのように考え、行動し、生きるかなのです。


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