東日本大震災から2年、大津波警報が出た際、NHKのアナウンサーは避難を呼びかける際、変化がありました。
「命を守るため、急いで逃げてください。東日本大震災を思い出してください。逃げてください!」。昨年12月7日午後5時18分頃に三陸沖に発生した地震で、津波警報が発令された際、NHKの報道は激しい気迫でした。以前と何が変わったのでしょう。これまでの見ている人を落ち着かせようとする口調はやめ、従来の呼びかける文言は、「高いところへ逃げること」や、「津波は急に高くなります」という命令調や断定調に変えられたのです。
「『テレビ見てるひまがあったらすぐに逃げて』、と伝えたい」というねらいがあるようです。三陸地方に伝わる、「津波てんでんこ」の意味する、「津波の時は親子であってもかまうな。一人ひとりがてんでばらばらになっても、早く高台へ行け」という精神に通じるように思います。
|