「アスペルガー症候群アインシュタイン博士


アスペルガー症候群は発達障害です。自分のやり方で行動するため、わがままな子だと思われがちです。本人に悪意はないのですが、それ が周囲にはなかなか理解されません。生活のなかで子どもが何に悩み、何を得意としているか、よく見てください。そうしてはじめて、特性が理解できるのです。その子の特性 にあったやり方で、手伝うようにていねいに教えてあげてください。大人の方から、寄りそうように対応するのです。

アスペルガー症候群の子どもが安定して育っていくためには、ふたつの習慣が必要です。一つは、仕事をする習慣。特定の作業を自分の仕事としてうけおい、責任をもって行っていくことです。役割を果たすことで、自立性や自尊心が養われます。家庭では、料理や洗濯、掃除などがこれに当たります。学校では、飼育係 や掲示係などでしょうか。         

もう一つ、必要な習慣が、余暇を楽しむことです。読書でも、スポーツでも、カラオケでも、なんでもかまいません。趣味をもって、余暇を楽しんで過ごせるようになること、それによって、子どもの気持ちが安定してきます。
 このふたつを、家族や周囲の人から押しつけるのではなく、子ども本人の興味・関心をいかす形で習慣づけていくことが大切です。本人の気持ちを尊重できる、安心感のある家庭を築くのが、すべての基本です。


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