「 「もえ出るみどり みんなは若芽……」」


 つつじが咲き、端午の節句が過ぎ、立夏になり、新芽もまぶしく、こんな歌が思い出されます。「この丘 しずおか 光あふれて もえ出るみどり みんなは若芽……」。これは静岡養護学校の校歌の冒頭です。東部養護学校(今の「東部特別支援学校」)でも静岡養護学校の分校のころがあり、この校歌でした。現在は中央特別支援学校が引き続き歌っています。「もえ出るみどり みんなは若芽」に続き、「伸びるよ 伸びる 育つよ 育つ けだかいすがた 富士をあおいで」。わたしのころは、校舎がない時期があり、プレハブ校舎で、療護園(今の医療福祉センター)の廊下や中庭、食堂、会議室を使って授業を受けるような状況でしたが、元気だった日本のさわやかさ、気概のようなものを感じる校歌です。実際に作詩した方はみんなが大きくたくましく育つように作られたのでしょう。わたしたちの事業所も明るくまぶしい夏の光のようにみなさんが生き抜いていけるように応援していきます。

「エッセー」へ