「それでも秋は巡ってきました」


 今年は後世に残る年になると言っても過言ではありません。ここ十年ほど、毎年、毎年、「今年はターニングポイントだ!」と言って、その変化に驚きをもって接して来ました。しかし、これほどまでに身にしみて変化を感じたことはありません。わたしたちは、他の人の苦しみや、悲しみにまず真剣なまなざしをもって接し、対処していかなくてはなりません。わたしたち一人一人の日々の生活でもやはり困難な面に遭遇することでしょう。
自分の得ているもの、肉親や親しい人、友人の事を思い、また、地球が確実に太陽の周りを回っていることや、天空に月や星が光り輝いていることを思いに描くなら、ささやかな幸せを感じることができるかもしれません。

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